みなさんこんばんは。選挙権を得てから最初の選挙が12年前の2007年第21回参議院議員通常選挙だったと記憶している香取市議会議員のかとう裕太です。
第25回参議院議員通常選挙が2019年7月4日公示、7月21日投票、開票の日程で行われます。
日本、そして世界の行く先を決めるかもしれない重要な選挙ですので、是非投票に行っていただきたいと思います。
参議院議員選挙の制度は?
簡単に参議院議員通常選挙の選挙制度をまとめてみますと、
定数 | 245人(現在242人から今回+3され245、3年後にも+3され248になる予定) |
---|---|
任期 | 6年(3年ごとに半数改選) |
選挙権(選挙で投票できる年齢) | 満18歳以上の日本国籍を有する者 |
被選挙権(選挙に出馬できる年齢) | 満30歳以上の日本国籍を有する者 |
参議院議員の任期は6年ですが、全員まとめて6年に1度選挙するのではなく、3年ごとに半数ずつ選挙で改選していくことになっています。
これは、議院の継続性を保つとともに国会の機能の空白化を防ぐことを目的としているようで、簡単に言えば参議院選挙で何かがあったときや、衆議院が解散された時などでも参議院議員の半数は常にいるので参議院として機能しますよ、ということだと思います。
参議院は衆議院(任期は通常4年)と違って解散がないため、3年ごとの参議院選挙は定期的に行われます。
参議院議員選挙は、①選挙区で議席を争う選挙区選出議員選挙と、②全国をひとつの選挙区とするイメージで選ばれる比例代表選出議員選挙から構成されます。
誤解を恐れずに言えば、制度が違う2つの選挙をまとめて行っているイメージです。
①の選挙区選出議員選挙は、選挙区で立候補している候補者の中から一人を選ぶ選挙です。香取市議会議員選挙や千葉県議会議員選挙などと同じような選挙のやり方です。
②の比例代表選出議員選挙のやり方は、全国をひとつの選挙区のようなイメージで考えて、立候補している候補者やその所属する政党の名前を投票用紙に書いてもらい、その票の数を一旦政党の表として数えて、多い順にドント方式という方法で政党に議席を比例配分していくやり方です。
例えば、各党が以下のような票数を得た場合、
◯◯党 | ××党 | △△党 | ■■党 |
2100 | 1800 | 1000 | 650 |
以下のように割り算をした数の大きい順に定数になるまで政党に議席を与えていきます。
定数を7とすると、
◯◯党 | ××党 | △△党 | ■■党 | |
÷1 | 2100÷1=2100 ① | 1800÷1=1800 ② | 1000÷1=1000 ④ | 650÷1=650 ⑦ |
÷2 | 2100÷2=1050 ③ | 1800÷2=900 ⑤ | 1000÷2=500 | 650÷2=325 |
÷3 | 2100÷3=700 ⑥ | 1800÷3=600 | 1000÷3=333.333 | 650÷3=216.666 |
議席数 | 3 | 2 | 1 | 1 |
といったように議席が配分されます。
政党に議席が配分された後は、その政党の候補者の中で候補者名を書いてもらって投票されたか数の多い人から当選ということになります。
ですから、投票所では①の選挙区選挙と、②の比例代表選挙の2枚の投票用紙を用いて投票を行うことになります。
参議院議員選挙の投票の仕方は?
上でも書いたように、参議院選挙は2つの選挙制度がありますので、投票用紙も2枚投票することになります。
①の選挙区選挙は、「選挙区で立候補している候補者の名前」を書いて投票します。
②の比例代表選挙は、「比例代表選挙に立候補している候補者の名前(①の選挙区選挙の候補者とは全然別の候補者)」または「政党の名前」のどちらかを書いて投票します。
②の比例代表選挙は候補者名か政党名を書くことができますが、どちらを書いてもまずは政党の議席配分のために計上されて、その後に候補者個人の名前の多い順に政党に配分された議席数に達するまで数が当選することになります(非拘束名簿式比例代表制)。
説明がよくわからないかもしれませんが、実際に投票所ではそれほど困らずに投票できると思います。
参議院議員選挙は期日前投票もできます
参議院議員選挙は7月4日公示、7月21日投票ですが、期日前投票も可能です。
基本的に期日前投票は公示日、投票日を除いた7月5日から7月20日の間に行うことができます。
香取市内では以下の投票所で期日前投票が可能です(小見川市民センター、山田支所、栗源市民センターでは7月14日から7月20日の午前8時30分から午後6時までとなりますのでご注意ください)。
期日前投票所 | 開設期間及び時間 |
---|---|
香取市役所 | 7月5日(金曜日)から7月20日(土曜日) 午前8時30分から午後8時まで |
小見川市民センター(1階101研修室) 山田支所 栗源市民センター | 7月14日(日曜日)から7月20日(土曜日) 午前8時30分から午後6時まで |
選挙の公示と告示、何が違う?
ここからはちょっと細かいことになりますので、軽くお読みいただければと思います。
選挙の報道などを見ていると、公示と告示、という似たような言葉が出てくると思います。
参議院議員選挙は公示、香取市議会議員選挙や千葉県議会議員選挙は告示、という言葉が使われます。
「公示」というのは、日本国憲法7条の天皇の国事行為を伴う選挙の場合に用いられます。
具体的には、衆議院の総選挙と参議院の通常選挙です。
それ以外の選挙は、国政選挙(例えば衆参の補欠選挙や再選挙)でも告示、となります。
告示は選挙管理委員会が行います。
総選挙と通常選挙
上にも出てきましたが、衆議院は総選挙、参議院は通常選挙と言います。
これは、衆議院議員選挙は4年の任期満了や解散で衆議院議員全員が選挙になりますが、参議院議員選挙は3年ごとに半数だけの改選なのですべての議員が選挙になるわけではないから、ということのようです。
公職選挙法上は総選挙と通常選挙が分けて書かれています。
しかし、憲法上は7条の総選挙に参議院の通常選挙も含まれていると解されています。
コメント
[…] 投票の方法を以前の記事でご説明していますのでご覧いただき、是非投票に行っていただきたいと思います。 […]
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