かとう裕太の一般質問全文 令和3年3月香取市議会定例会-新型コロナワクチン・自転車活用・奨学金制度

香取市役所 一般質問

みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。

 

2021年3月3日、かとう裕太は令和3年3月香取市議会定例会において、全体の3番目で登壇して一般質問を行いました。

 

今回は新型コロナワクチンの接種、自転車を活用したまちづくり、奨学金制度の活用の3つの項目について質問をしました。

 

いつものように一般質問の全文を掲載します。

 

今回も文量がかなり多く、数えてみると、かとう裕太の発言だけで10,000字を超えていますので、ご注意ください。

 

令和3年3月香取市議会定例会一般質問

かとう裕太

こんにちは。1番議員是々非々の加藤裕太です。

 

香取市議会会議規則第62条1項、2項にもとづき、通告に従って一般質問をいたします。

 

今回は大きく分けて3つの項目について伺います。

 

1点目は、新型コロナワクチンの接種について、2点目は、自転車を活用したまちづくりについて、3点目は、奨学金制度について、です。

 

まず、1点目の新型コロナワクチンの接種について、ですが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大により、千葉県には2度目の緊急事態宣言が発出されています。

 

そういった中で、市民のみなさんの関心は、ワクチンの接種がうまく進むか、ということにあると感じています。

 

ここ最近の動きとしては、2月14日にファイザーのワクチンの製造販売が特例承認され、16日に厚生労働省から市区町村に新型コロナウイルス感染症に係る臨時の予防接種の指示が行われました。

 

17日から医療従事者への先行接種が開始され、3月2日17時時点で34,772回の接種が行われましたが、この先行接種の後、医療従事者への優先的な接種を経て、高齢者への接種が4月12日以降に、当初は限定的に開始される見込みだと伺っています。

 

3月1日時点の首相官邸の情報では、ワクチンの出荷について、4月5日の週から19日の週は、医療従事者等への接種のための出荷量を確保しつつ出荷することとなるため、ワクチンの数量を限定して各都道府県に出荷されることになり、4月26日の週には全市町村に1箱ずつ出荷される予定とのことです。

 

4月以降に行われる予定のワクチン接種の接種体制の構築については、市町村が行うことになりますので、現在早期の体制確保に向けてご尽力されているところだと思います。

 

高齢者向けの優先接種が始まる目安の4月まで約1か月ですが、ここで現在の香取市の状況を確認しておきたいと考えます。

 

そこで、伺います。

 

新型コロナワクチン接種体制の構築について、香取市ではこれまでどのように進められてきたのでしょうか。

 

また、現在の進捗はどうなっているでしょうか。

 

次に、2点目の自転車を活用したまちづくりについて、ですが、日本では約6,870万台、約2人に1台ほど保有されているという、極めて身近な交通手段である自転車を活用することで、環境への負荷の低減や、災害時における交通の機能の維持、国民みなさんの健康の増進等を図るために、平成29年に自転車活用推進法が施行され、平成30年には国の自転車活用推進計画が策定されました。

 

法の中では、自転車が環境に優しいことや災害時に機動的であること、健康の増進、交通混雑の緩和などから、公共の利益の増進に資するものであること、という基本的認識の下に、自転車による交通の役割の拡大や交通安全の確保をしながら自転車活用推進が行われなければならないとされています。

 

また、自治体の責務としては、国との適切な役割分担を踏まえて、その自治体の区域の実情に応じた施策を策定、実施していくこととされており、これを受けて、千葉県では令和2年11月に千葉県自転車活用推進計画を策定し、自転車の役割拡大や普及拡大、自転車を活用した観光の活性化、自転車事故のない社会の実現などを主な施策として、自転車活用を推進しようとしています。

 

近年では日本国内でもスポーツとしての自転車の利用や、自転車での観光を目的としたサイクルツーリズムなども注目を集めてきており、今後さらに多方面での自転車の活用というものが重要度を増してくると考えます。

 

香取市についても、利根川沿いに千葉県道404号銚子小見川佐原自転車道線や、409号佐原我孫子自転車道線というサイクリングロードが通っていることもあって、香取市内の道路が、公益社団法人千葉県観光物産協会のサイト、「まるごとeちば」でサイクリングコースとして紹介されたり、自転車イベントのツール・ド・ちばのコースに選ばれたりしています。

 

そういったこともあって、休日を中心に多くの方々が自転車で香取市を訪れ、市内を自転車で移動しています。

 

みなさんもどこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。

 

2018年からはJR東日本によって、自転車を分解や折りたたみすることなく電車に載せられるB.B.BASEというサイクルトレインが運行され、この電車が佐原駅にも停まることから、市内の道がモデルコースとして複数紹介されており、運行日にはたくさんの方々が自転車と一緒に佐原駅を利用されています。

 

こういった状況を見ると、香取市においても自転車活用のポテンシャルは非常に高いと考えます。

 

環境への影響や市民のみなさんの健康増進、交通混雑緩和はもちろん、観光との相乗効果や市内経済の活性化などにもつながる可能性があると思いますので、香取市としても自転車の活用に力を入れていくということも検討したほうがいいのではないかと考えます。

 

そこで、伺います。

 

自転車活用の検討の前提として、確認したいのですが、香取市において、自転車を活用した施策にはどういったものがあるでしょうか。

 

次に、3点目の奨学金制度について、ですが、これまでも学びの機会の確保のため、独立行政法人日本学生支援機構や様々な企業、自治体などによって、奨学金制度が設けられ、利用されてきました。

 

香取市においても、将来社会に貢献する有為な人材を育成することを目的とし、経済的理由により、大学、専修学校に修学困難な学生に対して月額30,000円以内の奨学資金を貸し付ける香取市奨学資金貸付という制度を行っていると思います。

 

ただ、最近はこういった本来の奨学金制度の活用の仕方に加えて、地方移住や定住施策の一環として自治体内への定住や就職などの一定の条件付きでの給付型奨学金の活用や、奨学金の返還免除、返還支援などを行う自治体が増えてきました。

 

Uターン施策としては、以前から、ぶりで有名な富山県氷見市のぶり奨学プログラムなどがありましたが、それ以外にも実施する自治体が多くあります。

 

今年に入ってからだけでも、人口減への対策として2021年度予算に奨学金返還支援事業を計上した北海道の北斗市や、市内への定住促進につなげるために現行の貸与型の奨学金の半額を給付型に変更し、市内に定住すれば残りの半額も返還を免除する制度の予算を2021年度予算に計上した三重県四日市市などの例があります。

 

また、2021年4月から、日本学生支援機構の奨学金について、これまでできなかった企業による代理返還ができるようになるなど、今後も奨学金に関する状況が、少しずつ変わっていくのではないかと考えます。

 

そういった中で、香取市の奨学資金貸付等の制度も、今後を見据えて改革していく必要があるのではないかと考えます。

 

そこで、伺います。

 

現在香取市において学生のみなさんの修学を支援する奨学金制度や、児童生徒のみなさんの就学を援助する制度にはどういったものがあるでしょうか。

 

また、それらの制度はどのくらい利用されているのでしょうか。

 

以上で壇上での質問を終わります。

 

よろしくお願いいたします。

 

 

 

金子基一教育長

香取市の奨学金及び就学を援助する制度についてお答えいたします。

 

香取市では、大学又は専門学校に入学が決定、又は在籍する方で、経済的理由により修学が困難な方に対して月額3万円を上限として貸し付けを行う奨学金制度があります。本年度の利用者は5名です。

 

一方、小中学校に在籍する児童生徒に係る支援として、経済的理由によって就学が困難な児童生徒の保護者に対して、学校での必要経費、学用品、給食費等を援助する就学援助制度があります。本年度は297名に支給しています。また、特別支援学級に在籍する児童生徒の保護者の経済的負担を軽減するため、就学に必要な経費を援助する特別支援教育就学奨励費制度があります。本年度は98名に支給しています。

 

 

畔蒜孝福祉健康部長

新型コロナワクチンの接種体制につきましては、当初、厚生労働省から示されていたワクチンの特徴から、多人数で実施する集団接種でなければ実施は不可能とされていたため、香取郡市医師会等に相談の上、検討を重ねてきたところですが、ワクチンの情報に変更があり、個別接種が可能となったことから、市民の利便性等を考慮し、香取郡市医師会等とも意思疎通を図り、急遽、市内各医療機関による個別接種を主体とし、集団接種で補完する体制に変更し調整を行っているところです。

 

宮﨑秀行生活経済部長

私からは、観光振興に係る自転車を活用した状況について申し上げます。

 

香取市では、佐原駅前観光案所や水の郷さわらなどの施設において、観光スポットへの移動手段として、また、町並みや水郷という、情緒ある清々しい景観の中でのサイクリングを楽しんでいただくため、レンタサイクル事業を行っており、旅先の雰囲気を肌で感じ、自由で有意義な旅ができると、多くの方々にご利用いただいております。

 

また、広域的な取り組みといたしまして、香取市を含む8市町で構成する北総観光連盟において、各市町の観光地を巡るサイクリングコースを掲載したサイクリングガイドマップを発行し、サイクリストにご利用いただいております。

 

更に、議員からお話がありましたとおり、JR東日本において、自転車を積んで電車に乗れるビービーベース(B.B.BASE)が平成30年1月から定期的に運行されており、JR佐原駅を発着とする佐原コースでは、気軽にサイクリングが楽しめるため、ファミリー層などにも高い評価をいただいております。

 

かとう裕太

ありがとうございます

 

引き続き、一問一答にて質問をいたします。

 

1点目の新型コロナワクチンの接種について、ですが、市町村が行うワクチン接種体制の構築については、医師会や医療機関との調整、接種会場の確保、保管のための冷凍庫の配備や接種券の発行・発送、人員の確保など多岐にわたっていると思います。

 

それぞれの課題をクリアしていかなければならないため、大変だとは思いますが、スムーズにワクチンを接種できる確りとした体制の整備を迅速に行って、多くの方々にワクチン接種をしていただけるようにしていくことが重要になってくると考えます。

 

そこで、伺います。

 

香取市内でのワクチン接種のキャパシティについて、ワクチンを含めた物資の確保や人員確保の状況にもよると思いますが、現在、1日あたりどれくらいの接種ができるような想定をされているのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

現在、香取郡市医師会を通じまして、個別接種の実施可能な医療機関を確認しております。

 

現時点で、市内31の医療機関から実施可能の回答を頂いております。

 

香取郡市医師会と調整をしている中での、仮の想定数ではありますが、1医療機関あたり規模に応じて20回~50回とし、1日あたり個別接種で700回程度の接種を見込んでおります。

 

また、集団接種の1日あたりの接種回数は160~240回程度を見込んでおります。

 

 

かとう裕太

接種の実施体制について、直接ワクチンの配送を受ける医療機関である基本型接種施設での接種や、サテライト型接種施設での接種、その他の施設での集団的な接種や、それらが困難な場合の巡回接種など、いろいろな方法が考えられると思いますが、香取市において、現時点ではどのように検討されているでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

現時点における接種体制につきましては、市民の利便性等を考慮し、かかりつけ医など市内の身近な病院、診療所での個別接種を主体とし、集団接種で補完する体制で調整しております。

 

また、施設入所者や訪問診療を受けている方については、嘱託医や関係医療機関との協力により実施が可能となるよう香取郡市医師会等と検討を進めております。

 

 

 

かとう裕太

医療機関での接種について、具体的にどちらの医療機関で接種ができるかなど、決まっていることはあるのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

供給されるワクチンの特性や、接種機関に新たなシステムが導入予定など、国の情報が不確かな部分が多くあるため、接種医療機関についても、現時点の情報で接種が可能か否かの確認を行ったところであり、正式に決定しているものではありません。

 

かとう裕太

集団で接種を実施する場合の接種会場の確保について、現在会場として決定している場所や、候補となっている場所はあるのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

個別接種と集団接種の併用での体制を検討しているところではありますが、集団接種は、あくまで個別接種を補完する位置づけで検討しております。

 

集団接種会場については、公共施設を候補に予定しておりますが、個別接種も同時に実施する都合上、香取郡市医師会等との調整を図っているところであります。

 

かとう裕太

次に、ワクチンの保管・管理についてですが、ファイザーのワクチンの場合には、保管に-75℃対応のディープフリーザーが必要だということになっています。

 

アメリカでは、FDA(米食品医薬品局)が、ファイザー製ワクチンの保管温度の基準を緩和し、日本においても、超低温の冷凍温度帯から、マイナス25度からマイナス15度の一般冷凍温度帯に移した後、最長14日間の保管が可能、ということに基準が緩和されるということで、柔軟な対応が取りやすくなったのではないかと思いますが、厚労省の手引きなどを見ますと、自治体でのワクチン保管については、基本的には各市区町村に最低1台のディープフリーザーが割り当てられ、可能な限り公平になるよう人口規模に応じて追加の割り当てがされる、ということになっていると思います。

 

他にも、都道府県に対しても割り当てられたり、自治体が独自に購入することもできたりするようです。

 

そこで、伺います。

 

香取市内においては何台のディープフリーザーが確保される予定でしょうか。

 

 

畔蒜孝福祉健康部長

人口規模等による、国からの提供可能台数は5台となっております。

 

デイープフリーザーやワクチンの管理、取扱い方法等がありますので、設置場所はどこでもよいわけではありません。

 

現時点では、最低2台は設置を予定しており、状況により変更も検討してまいります。

 

かとう裕太

ディープフリーザーについては、先日、厚労省から、コンセントを他の機器と共有したことによる電力不足によって、ワクチン172瓶、約1,000回分が使用できなくなった事例があったと発表されました。

 

こういったことを可能な限り避けることができるよう、機器のテストや管理体制、バックアップ体制の構築などをお願いいたします。

 

次に、各種印刷物について、接種券や予診票、案内などの印刷物を作成して配布することになると思います。

 

先日、首相官邸から高齢者に接種券を送付する標準的な時期として4月23日頃まで、と発表されたり、厚生労働省から予診票の参考様式が提示されたりしていたと思いますが、スムーズな接種体制の構築のために、こういった印刷物については、市民のみなさんにわかりやすいものにしたり、担当者のみなさんが情報を処理しやすくしたりする必要があると考えます。

 

例えば、厚労省の手引きによると、接種券等の発送スケジュールに影響を及ぼさない範囲で接種対象者個人へ送付することは差し支えない、ということなので、予診票を送付して、会場ではなく自宅等で書いてきていただくことなど会場での時間短縮のためにできることがあるのではないかと思います。

 

そこで、伺います。

 

各種印刷物については、どういった形式のものになり、市民のみなさんにわかりやすいものにしたり、担当者のみなさんが情報を処理しやすくしたりするための工夫などはされているでしょうか。

 

また、予診票の事前送付等は可能なのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

ワクチン接種時には、クーポン券及び予診票が必要となりますが、この2つに関しては、厚生労働省で様式が定められており、全国的に統一されております。

 

クーポン券は2回分の接種券、接種済証等が1枚に印刷されております。

 

また、印字項目としてバーコードが印刷されており、これを読み込むことにより、結果管理における入力作業の簡素化が図られております。

 

クーポン券郵送時には、予診票と案内通知を同封し、接種時までに予診票を記入してきていただくことにより、接種会場での混雑緩和、時間短縮が図られるよう準備を進めております。

 

かとう裕太

印刷物については、市民のみなさんにわかりやすいものの作成をしていただくようにお願いいたします。

 

次に、ワクチン接種のお知らせについて、ワクチンの接種回数については、今のところ基本的に2回の接種が必要なものが多いと思います。

 

ファイザーのワクチンの場合、1回目から2回目の接種までは、3週間程度の間隔が空くと思いますが、2回目の接種の時期のお知らせはどのように行うのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

1回目接種後、健康観察が15~30分位行われます。

 

その時に、次回の予約を受け付けるか、なるべく早めに2回目の予約をするよう呼びかけを行う予定で準備を進めております。

 

かとう裕太

次に、ワクチン接種を円滑に進めるための工夫についてですが、厚生労働省と川崎市が1月27日に行った集団接種会場の運営の訓練では、受付から接種を終了して接種証を受け取るまで13分から26分、その後の状態観察が15分から30分かかるという結果だったということです。

 

予診に想定よりも時間がかかるケースがあり、その場合は接種の流れが止まって滞留も生じるようになったということが報告されています。

 

担当した川崎市健康福祉局医務監の方によると、何らかの不安がある人に対しては、保健師さんなどが話を聞く体制にして、別途「相談コーナー」をつくるなどの工夫も必要だということです。

 

そこで、伺います。

 

香取市では集団接種会場でのワクチン接種を円滑に進めるための工夫など、現在検討していることはあるでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

予診票を事前に送付することにより、会場での時間短縮を図り、予約時間についても、細かく設定することにより、混雑の緩和を図る予定です。

 

また、接種にあたり健康上の不安がある方については、事前にかかりつけ医に相談するよう案内通知等で呼びかけを行うことにより、接種当日の時間短縮が図れるよう検討しております。

 

かとう裕太

ワクチンの接種を円滑に進めるためには、接種に関連する業務の人員の確保が重要になってくると考えます。

 

現在のところ、どのように確保していく予定なのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

個別接種に関しましては、各医療機関の実施方法により接種が行われますが、集団接種に関しては一斉に接種が開始されるため、人員の確保、特に看護師の確保が全国的に困難な状況となっております。

 

現在のところ、香取郡市医師会、香取おみがわ医療センター、市の健康診断の委託を請け負っている事業者、接種事業の委託を請け負っている事業者等、様々な関係団体に呼びかけ、必要人員は確保できる見込みとなっております。

 

かとう裕太

スムーズな接種には人員確保が重要だと思いますので、確りと確保していただくようお願いいたします。

 

次に新型コロナワクチン接種の今後の予定についてですが、2月24日時点では、医療従事者への接種の後、高齢者への接種は4月12日から限定的に開始となる見込みだと発表されました。

 

そこで、伺います。

 

香取市ではいつ頃高齢者への接種が開始できるのか、現時点での見通しはどのようになっているでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

現在、行われている医療従事者等への接種やワクチンの供給状況により、実際に高齢者の接種がいつから開始されるのかは不確定な状況ではありますが、現時点で厚生労働省から示されているスケジュールでは、高齢者向け接種が本格化するのは4月26日の週以降となっております。

 

かとう裕太

予定通り進められるよう、調整をお願いいたします。

 

次に、情報公開・広報についてですが、新型コロナワクチン接種については、まだ不安に思っておられる方も多いと思います。

 

今後接種を円滑に進めていくためには、ワクチンの効果や副反応等、正確な情報を提供して、不安を解消していく必要があると考えます。

 

そこで、伺います。

 

香取市としてはどういった方法でどのような情報を公開、広報していく予定でしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

ワクチンの接種にあたっては、初めての種類となるワクチンでもあり、その特性等については、国からの情報を注視していくほかありません。

 

香取市としましては、市民が接種する上で必要な公式の情報を、正確に、広くホームページ、広報等により周知を図ってまいります。

 

かとう裕太

ある程度接種が進んだ段階で、これまでに市内でどれくらいの方々が接種を受けた、といった情報・データなどが公開できると接種が進む可能性もあると考えます。

 

首相官邸のホームページでも、これまでのワクチン総接種回数が公開されています。

 

香取市でもそういったことは可能なのでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

現在の接種結果管理については、支払業務と連動しているため、月遅れの情報となってしまうところではありますが、国が開発中の新しいシステムが軌道に乗れば、比較的新しい情報が提供できる見込みとなっておりますので、接種状況等の公表ができるよう検討してまいります。

 

かとう裕太

報道等ではワクチンの副反応等による健康被害について取り上げられていますが、割合としては非常に少ないとはいえ、そういったケースも生じることも想定しておく必要があると考えます。

 

そこで、伺います。

 

健康被害の相談や申請の受付体制の整備、予防接種健康被害救済制度のお知らせなどを確りと行っていく必要があると思いますが、検討されているでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

予防接種法に基づく健康被害救済については、市が窓口となり、新型コロナワクチンを接種したことにより健康被害が生じたと厚生労働大臣が認めた者について、救済給付を行い、また、救済給付に係る費用は、国が負担することとなっております。

 

これらの内容につきましては、個別発送する案内通知等にも記載し周知を図り、相談、受付窓口としての体制の構築を図ってまいります。

 

かとう裕太

こういった全国規模の新しい動きがあるときには、新たな手口の詐欺などが発生する可能性が高まると考えます。

 

すでに不審な勧誘が発生しているということで、消費者庁は無料で相談を受け付けるホットラインを2月15日から開設しました。

 

そこで、伺います。

 

香取市としては、新型コロナワクチン接種に関連するこういった新たな手口の詐欺被害の防止に向けて、何か取り組んでいく予定はあるでしょうか。

 

畔蒜孝福祉健康部長

市の新型コロナワクチン接種に関連する詐欺被害防止の取組については、市のホームページ等で行政機関をかたるなりすましに対する注意喚起を行なっているほか、今後は、クーポン券を交付する際に、全額公費負担である旨を案内通知に記載する等、市民への周知を図ります。

 

また、ワクチン接種に関する不審な電話等、市民からの相談があった場合には、香取市消費生活センターによる相談を行うなど、詐欺被害の防止を図りたいと考えております。

 

かとう裕太

ワクチンについては、いろいろな情報がいろいろなところから伝わることが多いため、不安に思っている方々もいらっしゃると思いますので、新型コロナワクチンの接種についての正確な情報を、いろいろなルートを活用して市民のみなさんまで届ける必要があると考えます。

 

ここで香取市として市民のみなさんに伝えておきたいことがあれば伺います。

 

畔蒜孝福祉健康部長

ワクチンの接種につきましては、新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため、できるだけ多くの方々の接種をお願いしたいと思います。

 

また、ワクチンの供給見込みなど未確定の部分もあり、接種の詳細が伝えられていない状況ではありますが、国からの情報を受け、できるだけ速やかに情報提供してまいりますので、不確かな情報に惑わされず、国、県、市が発信する広報、ホームペ-ジ等を注意深く確認いただき、冷静な判断により接種を選択されますようお願いいたします。

 

かとう裕太

新型コロナワクチンに関する正確な情報を広くたくさんの方々に届けるためには、香取市の執行部のみなさん、職員のみなさんだけでなく、ここにいらっしゃる議員のみなさん、インターネット中継や録画でご覧いただいているみなさんや市民のみなさんのご協力が必要だと考えます。

 

ワクチンに関する正確な情報を広く届けていただき、市民のみなさんが接種するか、しないかを確りと選択できる環境をつくっていけるように、ご協力いただければと思います。

 

次に、2点目の自転車を活用したまちづくりについて伺います。

 

自転車の活用推進には、その前提として道路の整備や安全確保が必要になってくると考えます。

 

世界有数の自転車大国と言われるオランダでは、自転車専用道路や自転車専用の通行帯の整備が行われ、自転車が走りやすい環境が整備されています。

 

近年の日本でもそういったものが整備されてきてはいますが、まだこれから、といったところだと感じています。

 

そこで、伺います。

 

香取市の道路においては、自転車専用道路や専用通行帯等の整備など、自転車も自動車も走りやすくなるような道路整備は行われているのでしょうか。

 

斎藤栄造建設水道部長

今まで香取市では、「道路構造令」及び「香取市市道の構造の技術的基準を定める条例」に基づき道路整備をしており、歩行者の安全確保を目的として、車道と歩道の整備を進めて参りました。

 

そのため、自転車専用道路や専用通行帯等としては整備しておりません。

 

しかしながら、市道Ⅰ-3号線(仁井宿与倉線)など、歩道幅を広く整備した路線については、自動車、自転車、歩行者の安全性を確保できていると考えます。

 

かとう裕太

自転車専用道路や専用通行帯等の整備などの道路整備がこれから行われる予定などはあるでしょうか。

 

斎藤栄造建設水道部長

議案第29号にありますとおり、香取市で整備する道路の基準を定めた「香取市市道の構造の技術的基準を定める条例」について改正し、自転車通行帯等について明記しました。

 

これにより自転車専用道路の他、通行帯等の整備が可能となります。

 

しかしながら、そのためには相応の道幅が必要であり、地域の方々のご意見とご協力を頂きながら、その必要性について検討し、進めていきたいと考えております。

 

かとう裕太

検討を進めていっていただければと思います。

 

次に、自転車交通の安全確保についてですが、自転車に関する講習や交通ルールの広報など、自転車交通の安全を確保するために行っている施策はあるでしょうか。

 

髙木均生活経済部参事

自転車交通の安全確保について、講習や交通ルールの広報など、行っている施策はあるでしょうか。

 

答弁要旨3現在、香取市では、高齢者を対象とした交通安全教室を開催し、自転車用ヘルメットの着用及び反射材の利用促進をはじめ、自転車の点検整備や自転車保険への加入など、「自転車の安全利用」についての啓発を行っています。

 

小中学生については、警察、学校及び交通安全協会など関係機関が連携し、自転車教室を開催しております。

 

また、自転車利用が活発になる小学4年生、6年生及び、行動範囲が広がる中学1年生を対象に、「自転車ルール」について、それぞれの学習資料を配布し、マナーについても周知を図っているところです。

 

そのほか、高校生等を対象に、香取警察署管内の市町及び県との共催で、プロのスタントマンによる自転車事故の実演を行い、交通事故を未然に防ぐための教育に取り組むとともに、市のホームページを通じても、自転車の安全利用についての周知を図っているところです。

 

かとう裕太

交通安全の確保については、継続的な取り組みが重要だと考えますので、引き続き施策の実施をお願いいたします。

 

次に、今後の自転車活用について伺います。

 

千葉県は千葉県自転車活用推進計画の中で、県内市町村における自転車ネットワーク計画を含めた自転車活用推進計画の策定の促進及び自転車通行空間の計画的な整備推進を施策として掲げています。

 

県内で自転車ネットワーク計画を策定済みの市町村は、19市町で、現在のところ香取市では策定されていないと思います。

 

今後策定する予定などはあるでしょうか。

 

斎藤栄造建設水道部長

自転車ネットワーク計画とは、安全で快適な自転車通行空間を効果的、効率的に整備することを目的に、自転車ネットワーク路線(自転車通行空間を整備する路線)を選定し、その路線の整備形態等を示す計画です。

 

香取市では未策定のため、その主旨に則り、まずは道路通行量等の分析を始めとした自転車通行空間の整備の必要性について検討を行いたいと考えております。

 

かとう裕太

現在のところ、地方版自転車活用推進計画を策定しているのは、千葉県内の市町村では千葉市のみのようですが、茨城県では、特に自転車活用に力を入れている土浦市や、香取市のお隣の神栖市も自転車活用推進計画を策定しています。

 

令和元年11月には、琵琶湖を一周する「ビワイチ」、「しまなみ海道サイクリングルート」と並んで、つくば霞ヶ浦りんりんロードがナショナルサイクルルートに指定されるなどしており、今後も霞ヶ浦周辺でのサイクリングがますます注目されていくと思いますので、霞ヶ浦のすぐ近くである香取市においても、地方版自転車活用推進計画を策定したり、自転車が走りやすい環境づくりをしたりしていく必要があるのではないかと考えます。

 

そこで、伺います。

 

法の中では市町村の自転車活用推進計画の策定は努力義務となっていると思いますが、香取市としては策定する予定はないのでしょうか。

 

斎藤栄造建設水道部長

市町村自転車活用推進計画とは、国や県の自転車活用推進計画を勘案して、当該市町村の区域の実情に応じた自転車の活用の推進に関する施策を定めるもので、自転車活用推進法により定めるよう努めなければならない努力義務とされたものです。

 

国の推進計画における目標の一つに「自転車交通の役割拡大による良好な都市環境の形成」が掲げられており、その中で、自転車通行空間を整備する路線の選定とその整備形態等について示した「自転車ネットワーク計画」を策定し、(ネットワーク計画を)推進計画の中に位置づけることが望ましいとされています。

 

そのため、先ずは「自転車ネットワーク計画」について検討を行いたいと考えております。

 

かとう裕太

まずは自転車ネットワーク計画から、ということですので、検討を進めていただきたいと思います。

 

次に、自転車のさらなる活用についてですが、B.B.BASEが佐原駅に停車したり、つくば霞ヶ浦りんりんロードに近かったりする香取市は、サイクルツーリズムの目的地となるポテンシャルを持っていると考えます。

 

そこで、伺います。

 

今後香取市としてもサイクルツーリズムに力を入れていってもいいのではないかと考えますが、見解を伺います。

 

宮﨑秀行生活経済部長

今後の観光振興に係るサイクルツーリズムの活用について申し上げます。

 

昨今、健康志向の高まりなどにより、サイクリングを楽しむ人が増加しており、香取市におきましても景観の良いサイクリングロードや、豊かな自然や歴史的景観を好む、多くのサイクリストが香取市を訪れていただけるものと期待しております。

 

一方、サイクルツーリズムの推進にあたっては、自転車利用に係るルール作りや安全で走りやすい環境づくりなど、多くの課題があると認識しております。

 

したがいまして、様々な課題等を踏まえつつ、既存施策の充実及び可能な仕掛けに取り組むなど、引き続き、自転車を活用した香取市らしい観光振興施策を検討して参りたいと考えています。

 

かとう裕太

香取市の観光とサイクルツーリズムをうまく組み合わせられれば、その相乗効果は大きいと考えますので、検討をお願いいたします。

 

次に、災害時の自転車活用について伺います。

 

法や千葉県自転車活用推進計画の中では、災害時の自転車活用推進についても触れられています。

 

計画では、被災状況の把握や住民の避難等、災害時における自転車の活用方法の検討や、災害時における道路その他の被災状況の迅速な把握のため、自転車を配備した危機管理体制の強化を検討するとされており、災害時において機動性のある自転車の活用を検討していくとのことです。

 

香取市においても、令和元年東日本台風の際の避難勧告発令時には、避難される方々の自動車で渋滞が発生した地域もありました。

 

迅速な避難の実現のために、渋滞が発生しづらいと考えられる自転車の活用の検討も必要なのではないかと考えます。

 

また、その他の災害の発生時にも、常に自動車が利用できるかわかりませんので、情報収集や状況の把握などのための補助的な手段として自転車の利用を検討しておくといいのではないかと考えます。

 

そこで、伺います。

 

災害時の自転車活用について検討されているのでしょうか。

 

浅野仙一総務企画部長

加藤議員ご紹介のとおり、本年度、千葉県が策定した「千葉県自転車活用推進計画」において、「住民避難のため災害時における自転車の活用方法」及び「被災状況の迅速な把握のため自転車を配備した危機管理体制の強化」の2点について、検討するとされております。

 

香取市としましては、現在のところ、災害時の自転車活用について、具体的に検討はしておりませんが、議員ご提案のとおり、災害時に自転車を活用することは、災害対策の観点から有効な手段の一つであると考えます。

 

したがって、今後、千葉県が当該計画に掲げ、検討を進める災害時における自転車の活用について、その検討状況を注視するなど、研究を進めて参ります。

 

かとう裕太

災害時の自転車活用についても、ある程度道路が利用できることが前提になってくると思います。

 

災害の種類や状況にもよりますが、補助的な手段としてでも利用できる場面はあると思いますので、研究、検討をお願いいたします。

 

また、自転車の活用できる場面というのは今後さらに広がってくると考えますので、ハード面、ソフト面の両面から安全性等を確保しながら、自転車のいろいろな活用方法について研究や検討を進めていっていただくようお願いいたします。

 

次に、3点目の香取市の奨学金制度の現状について、伺います。

 

先ほどご答弁いただいた各制度について、ここ5年間での利用実績や利用者数等の推移はどうなっているでしょうか。

 

増田正記教育部長

金額については万単位で申し上げます。

奨学金制度については、平成28年度、29年度とも年間の利用者が8名、貸付総額270万円となります。平成30年度は7名で252万円、令和元年度は6名で216万円、令和2年度は5名で180万円となります。

 

就学援助制度については、平成28年度の支給者は 392名、支給総額は2,813万円です。平成29年度は347名で2,960万円、平成30年度は322名で2,458万円、令和元年度は304名で2,352万円、令和2年度は2月1日現在で297名で2,003万円となります。

 

特別支援教育就学奨励費制度については、平成28年度の支給者は72名、支給総額は236万円です。平成29年度は68名で229万円、平成30年度は73名で242万円、令和元年度は97名で304万円、令和2年度は2月1日現在で98名で183万円となります。

 

かとう裕太

毎年各制度について一定数の方々が利用されている、ということがよくわかりました。

 

それでは、ここからは奨学資金貸付について、伺っていきます。

 

香取市の奨学資金貸付については、月額30,000円以内の貸与をする制度で、返済については貸付終了の6か月後から貸付期間の3倍の期間内に返済する必要があると思います。

 

そこで、伺います。

 

これまでの返済や延滞等の状況を伺います。

 

増田正記教育部長

過去5年間で、毎年12~15名が返済対象者となっており、概ね順調に返済いただいておりますが、経済的理由から毎月の返済額を少額にしたため返済期限を過ぎている方が1名います。

 

かとう裕太

それでは、奨学資金貸付を利用した学生さんについて、卒業後、香取市に居住される方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。

 

増田正記教育部長

現在、返済していただいている方13名のうち、香取市に居住している方は5名です。

 

かとう裕太

では、奨学資金貸付制度の利用者に対して、制度のいいところや改善点等のアンケートなどは取っているでしょうか。

 

取っているとすれば、どういったご意見があるでしょうか。

 

増田正記教育部長

アンケートは実施しておりませんが、利用者からは、良い点としては、①他の奨学金制度との併用ができる。②無利子での貸し付けである。

 

といった意見があります。

 

また、改善して欲しいこととして①金額をもっと多くして欲しい。②貸付ではなく給付にして欲しい。といった意見があります。

 

かとう裕太

そういった利用されている方の声というのは重要だと思いますので、確りと受け止めていただければと思います。

 

それでは、これまで実施してきた奨学金貸付制度について、現在のところどのように評価されているでしょうか。

 

増田正記教育部長

平成27年度から、それまで月額1万5千円だった貸付を2倍の3万円にしたり、進路選択をする際の一助としていただくため平成30年度から周知のためのリーフレット配付を早めたりしました。

 

しかし、利用者が増加していないことから、今後はより利用しやすい制度になるよう内容を検討していきたいと思います。

 

かとう裕太

利用されている方の声も含めて、改善できそうな点を洗い出して利用しやすい制度にしていっていただきたいと思います。

 

次に、奨学金制度や奨学金返還支援制度等の活用について伺います。

 

先ほど申し上げたように、今後いろいろな自治体による移住・定住施策としての条件付きの給付型奨学金制度や、奨学金返還支援制度等が拡充されていくことが考えられます。

 

このままでは人口が減少していくと予想されている香取市としても、一度地元を離れた学生のみなさんや若い世代の方々に、将来的に地元に帰ってきていただいたり、新たに移住したりしてくださる方々を増やしていくために、新しいかたちでの奨学金の活用を検討していく必要があるのではないかと考えます。

 

そこで、伺います。

 

香取市としてはこれまで移住・定住を目的とした給付型奨学金の導入や、奨学金返還支援制度の活用などは検討されてこなかったのでしょうか。

 

浅野仙一総務企画部長

移住・定住を目的とした給付型奨学金等の導入の検討状況について、お答えいたします。

 

これまで、香取市では人口減少対策として、様々な移住・定住施策について検討を行っており、奨学金制度の活用についても検討を行った経緯があります。

 

検討の中では、大学生等を対象とした奨学金を給付型にした場合、1人に要する費用が高額であるため、香取市の財政力を考慮すると給付型奨学金の創設は極めて困難であると判断いたしました。

 

次に、香取市内に居住した年数に応じて、貸与型奨学金の返済を免除または返済額を助成する手法も検討いたしましたが、対象者の居住実態をどう把握するかなどの手続き上の課題や、移住施策として費用対効果をどう捉えるかなどの問題があるため、引き続き、研究する必要があると考えております。

 

かとう裕太

やはり、財政面や手続きの面、費用対効果の面での課題というのが、移住・定住施策としての給付型奨学金や奨学金返還支援制度の導入にあたって解決しなければならない大きな課題だと思います。

 

そこで、財源の確保について、私もいろいろと考えてみたのですが、一例として、国の制度の活用や、企業との連携による寄付、ふるさと納税やクラウドファンディングの活用、制度を利用された方々の移住・定住及び市内企業等への就職や市内での起業等による税収増や経済波及効果等で総合的に確保していく、ということなどが考えられると思います。

 

国の制度については、奨学金を活用した若者の地方定着促進事業の活用によって、日本学生支援機構の奨学金の返還を支援した場合、一定の要件のもとで1億円を上限に特別交付税措置を受けることができるようです。

 

そこで、伺います。

 

こういった財源確保策を実施した上で、今後の移住・定住施策の一環として、奨学金のさらなる活用について検討していく必要があると考えますが、見解を伺います。

 

浅野仙一総務企画部長

奨学金制度に対する国の財政措置として特別交付税措置が受けられるものもありますが、千葉県内の市町村が受けられる財源措置は、奨学金として支出した額の30% に留まることから、千葉県内では、活用している自治体はなく、香取市といたしましても、現状としては実施しておりません。

 

しかしながら、移住・定住施策は大変重要なものと認識しておりますので、奨学金制度の関する補助金その他有利な財源等の情報収集行うほか、引き続き、移住・定住施策について、調査・研究を行って参ります。

 

かとう裕太

これまでも様々な観点から移住・定住について提言をさせていただきましたが、移住・定住施策については、いろいろな考え方ができると思います。

 

様々な施策を総合的に行っていくという考え方や、選択と集中で特定分野に特化していくという考え方など、自治体によって、またその置かれている状況によっても取るべき戦略は様々だと考えます。

 

令和2年12月定例会の私の一般質問でテレワークと移住支援について触れましたが、香取市でも来年度予算に定住促進事業として、テレワーク等活用移住者奨励金等を計上するなど、移住・定住施策に力を入れていこうとしているところだと思いますので、是非移住・定住施策についての明確なビジョンを持って、施策を推進していっていただきたいと思います。

 

今回は新型コロナワクチンの接種体制、自転車の活用、奨学金制度の活用について伺いました。

 

まずは新型コロナワクチンをスムーズに接種できる体制の整備と、市民のみなさんへの正確な情報の広報をお願いいたします。

 

そして、自転車や奨学金制度については、活用できる余地が大きいと考えますので、今後も活用の検討をしていっていただくことをお願いいたしまして、一般質問を終えます。

 

ありがとうございました。

香取市議会議員 かとう裕太

1987年香取市佐原生まれ。

水郷保育所、佐原小、佐原中、八千代松陰高校(野球部)、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、石油元売会社入社。
退社後、佐原駅前の加藤瓦店。

京都大学大学院法学研究科法曹養成専攻修了。
加藤裕太行政書士事務所代表。
宅地建物取引士・基本情報技術者・国内旅行業務取扱管理者。

2012年、香取市総合計画(後期基本計画)審議会委員として香取市のグランドデザインづくりにかかわる。

佐原青年会議所での活動や行政書士の仕事を通じて、行政に若い世代の声を届ける必要性を痛感。

2018年12月の香取市議会議員選挙に立候補。
1930票をいただき、初当選。
2022年12月の香取市議会議員選挙では歴代最多の2411票で当選。
香取市議会議員(2期)。

若い世代の意見を反映できるまちづくりを目指し活動中。

成田国際空港対策特別委員会委員長・総務政策常任委員会副委員長。

一般質問健康医療定例会市議会教育経済観光防災雇用香取市のこと
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