議会運営委員会が開催 令和7年6月定例県議会に向けて

旧千葉県庁舎模型 かとう裕太

みなさんこんばんは。千葉県議会議員(香取市・香取郡神崎町・香取郡多古町選出)の、かとう裕太(加藤裕太)です。

 

2025年5月21日、令和7年6月定例県議会に向けて議会運営委員会が開催されました。

 

令和7年6月定例県議会の日程や会議の進め方について話し合われました。

 

6月定例県議会では、予算案6件、条例案3件、契約締結12件、和解1件の22件の議案が提出される予定のほか、諮問1件、報告2件がある予定です。

 

議会運営委員会の後には、議案等についての説明を受けました。

 

予算案については、前提として、令和7年度当初予算は3月に千葉県知事選挙もあったことから、いわゆる骨格予算として、人件費や社会保障費などの義務的経費のほか、工程上年度当初から着手することが必要な事業、新規事業であっても安全・安心の確立に向けて一日も早く取り組むべき事業などについて、必要な予算を計上していました。

 

千葉県知事選挙で熊谷知事が2期目の当選をしたことから、令和7年度6月補正予算は、政策的判断を要する経費や新規事業、投資的経費のうち新規着手分などを中心に、「肉付け予算」として編成したということです。

内容としては、
・産業の振興や道路ネットワークの整備など今後の千葉県の発展に不可欠な事業

・教育環境の充実やこども・若者の支援

といったものをはじめ、「医療・福祉の充実」「環境対策の推進、文化・スポーツ振興」など、「千葉の新たな飛躍」に向けた事業を計上したとのことです。

補正予算額は合計すると816億6,700万円となり、当初予算と合わせた6月補正後の予算規模は2兆1,858億1,700万円となりました。

 

前年度の当初予算(2兆1,077億円)と比べ、781億1,700万円の増加となっています。

 

具体的には、

産業の振興として、

・スタートアップ、大企業、投資家など多様な主体による交流会を定期的に開催し、企業や支援機関等の連携により、企業等の成長を促すコミュニティの形成

・中小企業における人材の確保・定着等を促進するため、従業員の奨学金返達を支援する企業に対し助成

のほか、農林水産業の振興として、

・次世代の農業を担う新規就農者の確保・育成を図るため、機械・施設の導入等に係る助成対象者拡大や、企業が遊休農地等を耕作に適した農地へ整備する場合に補助するモデル事業の実施

・令和7年1月の高病原性鳥インフルエンザ連続発生等を踏まえて、県の防疫資機材の増強を図るとともに、養鶏事業者が取り組む先進的な発生予防策への支援

などを行う予算が組まれています。

 

また、社会資本の充実・防災基盤の整備として、

・県民生活の利便性向上を図り、県内経済の活性化や観光振興につなげるため、北千葉道路をはじめ、銚子連絡道路、長生グリーンラインなどのアクセス道路や地域に密着した道路など、道路ネットワークの製備の強力な推進

・住宅等の耐震化を促進するとともに、災害時に重要な役割を果たす緊急輸送道路の閉塞を防ぐため、住宅等の耐震診断や耐震改修、除却等に助成する事業を拡充

・老朽化が著しい県庁舎等について、再整備のあり方や具体的な整備方針を示した基本構想・基本計画の策定

 

などの予算が組まれています。

 

その他にも、教育、こども・若者施策の充実として、

・私立学校経常費補助について、国の標準単価に上乗せする県単独の補助単価を、高校、幼稚園ともに1,000円ずつ引き上げ、私学教育の一層の振興と保護者負担のさらなる軽減を図ること

・高校生等の授業料支援について、所得制限により制度の対象外となっていた生徒も対象とすること

・不登校児童生徒の多様な学びの場の充実を図るため、フリースクールの活動を支援するほか、メタバース上に交流の場を設けるモデル事業の実施

・特別支援学校の過密解消を図るため、新たに(仮称)流山地区特別支援学校の整備に着手

・若者の出会いを増やすため、企業・団体・市町村等と連携して、趣味等を切り口とした仲間づくり・出会いの場の創出

・放課後児童クラブへのインストラクターの派遣等により、体験活動の充実を図ること

なども補正予算に組み込まれています。

 

医療・福祉の充実として、
・高齢者の増加に伴い需要が拡大している在宅医療従事者の安全を確保するため、相談窓口の設置や防犯機器の購入補助等

・若手医師のスキルアップや所属・業務の垣根を越えた交流を促進し、県内への定着を図るため、勉強会などの自主的なグループ活動を支援

・介護現場の業務効率化を図るため、介護助手の導入によるタスクシフトや科学的介護に関する研修の充実等により、業務改善に取り組む事業者を支援

といったことを行う予算のほか、環境対策の推進、文化・スポーツ振興として、

・次世代自動車の導入を促進するため、観光・宿泊施設、太陽光発電設備における公共用充電設備の設置に対する助成

・次世代型太陽電池として開発が進められている「ペロブスカイト太陽電池」を県有施設にモデル的に設置

・令和8年度に7回目の「ちばアクアラインマラソン」を開催することとし、大会の準備を進める

・パラスポーツのさらなる普及促進を図るため、県内大学生の企画提案による地域住民を対象としたパラスポーツ教室を実施

するための予算も計上されています。

 

契約の締結に関する案件については、12件提案される予定ですが、そのうち2案件は、香取警察署庁舎の建築と電気設備工事に関するものとなっています。

 

千葉県の行う事業は幅広く、項目も多岐に渡りますが、確りと審議して参ります。

 

議案の他にも、新「千葉県総合計画」素案についてや、千葉県行財政改革計画の改訂の骨子案、国の施策に対する提案・要望などについて説明を受けました。

 

いずれも千葉県の未来に向けて重要な事項になりますので、確りとチェックしたいと思います。

 

説明を受けた後は、病院局の方から県立佐原病院について説明を受け、質疑をいたしました。

タイトルとURLをコピーしました