加藤裕太の一般質問全文 令和2年3月香取市議会定例会 聖火リレー・新型コロナウイルス対策等

小野川 一般質問

みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。

 

2020年3月4日、令和2年3月香取市議会定例会において、かとう裕太は一般質問を行いました。

今回は以下の項目について伺いました。

新型コロナウイルスへの対応について一般質問をしたのは、3月議会では、かとう裕太だけとなっていますので、その内容だけでもご確認いただければと思います。

 

1.東京2020オリンピック・パラリンピックについて

(1)聖火リレーの走行に向けた準備の状況について

2.新型コロナウイルスへの対策について

(1)香取市の対策の現状について

(2)感染者発生時の対応について

3.災害対策 ・安心安全なまちづくりについて

(1)非常用電源設備の整備について

4.サイバー攻撃への対策と情報セキュリティ対策について

(1)サイバー攻撃の現状と対策状況について

(2)情報セキュリティ対策について

5.市役所 ・支所の利便性向上について

(1)キャッシュレス決済対応状況と今後の見通しについて

(2)各種申請や証明書交付等の利便性向上について

 

今回も以下に加藤裕太の一般質問の内容と答弁の概要を記載しておきます。

いつものように、正確なものは香取市議会会議録でご確認ください。

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かとう裕太の令和2年3月香取市議会定例会一般質問

加藤裕太

こんにちは。1番議員是々非々の加藤裕太です。香取市議会会議規則第62条1項、2項にもとづき、通告に従って一般質問をいたします。

今回は大きく分けて5つの項目について伺います。

1点目は、東京2020オリンピック・パラリンピックについて、2点目は、新型コロナウィルスへの対策について、3点目は、災害対策・安心安全なまちづくりについて、4点目は、サイバー攻撃への対策と情報セキュリティ対策について、5点目は、市役所・支所の利便性向上についてです。

1点目の東京2020オリンピック・パラリンピックについて、ですが、2020年は7月、8月に東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。

東京2020大会は、2011年の東日本大震災からの復興もコンセプトに取り入れて、ここまで準備が進められてきています。

東日本大震災で被災し、昨年の台風・大雨で甚大な被害が発生した千葉県、そして香取市のみなさんにとっても重要な意味を持つオリンピック・パラピンリックになるのではないかと思います。

また、香取市では、オリンピックの聖火リレーが市内を走行することが決まっており、市民のみなさんがオリンピックを間近で感じることができる特別な機会になると考えます。

そして、香取市で行われる聖火リレーのコースは、県内唯一舟での走行という、特別なコースになるということですので、香取市が日本中、そして、世界中から注目を集めることのできるチャンスだと考えます。

そこで、伺います。

実際に聖火リレーを行うのは大会組織委員会等だと思いますので、詳しい情報はまだわからない部分が多いとは思いますが、現在のところ香取市に入っている情報では、聖火リレーはどのように行われる予定でしょうか。

 

次に、2点目の新型コロナウィルスへの対策について、ですが、連日報道されているように、中国国内だけでなく、世界各地で感染者が発生しており、日本国内でも感染がさらに拡大するのではないかと懸念されています。

政府から2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が発表され、27日には全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、3月2日から春休みまで、臨時休業を行うよう要請がされるなど、事態は刻々と変化していっているように思います。

そういった中で、自治体がそれぞれ行っていく対策が、感染拡大防止にも重要な役割を担っていくのではないかと考えます。

そこで、伺います。

新型コロナウィルスに対して、香取市としてはこれまでどういった対策を行ってきたのでしょうか。

 

続いて、3点目の災害対策・安心安全なまちづくりについて、ですが、平成31年3月定例会での一般質問において、私は災害時の電源確保の重要性を強調し、太陽光発電や蓄電池を用いた非常用電源設備の整備について伺いました。

その後、昨年の台風15号、令和元年房総半島台風で電源確保の重要性について改めて痛感いたしました。

災害時の電源確保の重要性は千葉県内の各地で実感され、今年1月には、千葉市が2022年度末までに太陽光発電や蓄電池をすべての公民館や千葉市立の学校に設置することを決めました。

また、福祉施設や避難所などに対し、電力を電気自動車で届ける取り組みを始めることも決め、昨年の災害で苦しんだ長期の停電を克服しようとしています。

こういった長期間の停電に対応するための設備や取り組みは、長い停電に苦しめられた香取市にこそ必要なものではないかと考えます。

そこで、伺います。

平成31年3月定例会でも伺いましたが、太陽光発電や蓄電池を用いて、避難所等に非常用電源設備を整備することはできないでしょうか。

 

次に、4点目のサイバー攻撃への対策と情報セキュリティ対策について、ですが、今年に入ってから、三菱電機やNECといった企業に対して過去にサイバー攻撃があり、情報が社外に流出していたという報告がありました。

こういったサイバー攻撃は、個人情報等を大量に保有する行政にとってもひとつの脅威だと考えます。

行政機関の情報セキュリティについては、2015年の日本年金機構を狙ったサイバー攻撃による情報漏洩事件がひとつのきっかけとなって、最近では自治体のシステムも、インターネット系からマイナンバー系やLGWAN系を分離するような構造にするなど、セキュリティを高めるための対策が取られていると思います。

市民のみなさんの情報を保有する香取市にとっても、サイバー攻撃への対策を整え、情報セキュリティを確保することは重要だと考えます。

そこで、伺います。

香取市においては、どういったサイバー攻撃への対策を取っているでしょうか。

 

最後に、5点目の市役所・支所の利便性向上について、ですが、現在のところ、香取市でも市税等の納付ではキャッシュレス決済が可能になっていますが、窓口での手数料については、現金のみの対応になっていると思います。

千葉県内では、2020年2月から習志野市が県内で初めて窓口での交通系・流通系電子マネーやクレジットカード、一部のQRコード決済が利用できるキャッシュレス決済に対応しました。

習志野市では今後、体育館や観光施設などの公共施設や、許認可等の手数料でもキャッシュレス決済への対応を進めていく予定だということです。

今回のキャッシュレス決済の導入によって、市民のみなさんの利便性向上に加えて、窓口の決済業務効率化で年間48時間程度業務を短縮する効果を見込んでいるとのことでした。

キャッシュレス決済は、市民のみなさんにとっても市役所や支所が便利になりますし、職員のみなさんにとっても業務の効率化が図れるというメリットのある決済方法ではないかと思います。

また、今後のキャッシュレス決済の広がりなども考慮に入れると、香取市でもキャッシュレス決済の導入を検討する価値はあるのではないかと考えます。

そのために、まずは現状を確認したいと思います。

そこで、伺います。

現在、香取市では、どういった場面で、どのような種類のキャッシュレス決済が利用できるでしょうか。

以上で壇上での質問を終わります。よろしくお願いいたします。

 

宇井成一市長

それでは、私からは東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレーの走行に向けた準備の状況についてと香取市の新型コロナウイルスの対策の現状についてのご質問にお答えしたいと思います。

初めに、東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレーの走行に向けた準備の状況について、その開催の内容についてというご質問でございました。

聖火リレーは、7月の2日から4日にかけまして、千葉県各地を回ります。

香取市では7月の3日に行われる予定でございます。

香取市での聖火リレーは、ランナーが舟に乗り、小野川を走行するという全国的にも珍しい聖火リレーとなっておりまして、入船橋緑地広場から与倉屋大土蔵付近までの約800mを4人のランナーによってリレーをされることになっております。

香取市での聖火リレーは、千葉県の魅力あふれる歴史.文化をアピールするルートとして選定されておりまして、香取市はもとより、この香取地域全体の魅力を発信できる絶好の機会と捉えているところであります。

今後、主体となります千葉県オリンピック・パラリンピック推進局と連携を図りながら、聖火リレーを盛り上げるべく準備を進めてまいりたいと考えているところでございます。

次に、香取市の新型コロナウイルスの対策の現状について、これまでどのような対策を行ってきたかというご質問でございました。

1月30日、日本時間31日未明になりますが、WHOが新型のコロナウイルスの感染拡大を受けて国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言いたしました。

このような状況を踏まえまして、政府は新型のコロナウイルスによる肺炎を法律に基づく指定感染症にする政令について、2月7日としていた施行日を1日に前倒しをいたしました。

このような状況を踏まえまして、香取市では、香取市新型コロナウイルス感染症対策連絡会議を2月4日に設置をしまして、4回会議を開催したところでございました。

さらに、13日以降県内での感染患者の増加でありましたとか、その感染経路が追えなくなってきている現状、これらを踏まえまして、27日には香取市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置いたしまして、感染拡大防止のため、市が主催・共催するイベント等について、延期、中止などを行う場合の基本方針を策定し、今後、開催するイベント等については、この方針に基づき判断することといたしたところであります。

また、市が関わる施設につきましては、不特定多数の方が集まる施設となりますので、おおむね3月15日まで休館するなどを決定したところでございます。

現時点では感染経路が飛沫感染と接触感染と考えられていることから、市民と対面する窓口職員のマスク着用をはじめ、手指消毒のほか、市の各公共施設など、多くの方が接する箇所の衛生管理を徹底しているところであります。

また、民間の高齢者。障害者・児童等福祉施設に対して衛生管理を徹底していただきたい旨を要請してございます。

さらに、市民の情報提供として自治会にお願いをしております各地区への回覧文書やホームページヘの掲載などにより注意喚起を行っているところでございます。

加えまして、2月27日夕方、小中学校等における全国一斉の臨時休校を要請する方針が内閣総理大臣より示され、文部科学省から臨時休校の要請があったことから、市内の小中学校の休校を3月2日から実施をしているところでございます。

現在は、休校することで影響を受ける子供たちの居場所を確保するため、放課後児童クラブでの受入れを朝から実施をしております。

さらに、放課後児童クラブに登録しておらず、かつ家庭などで過ごすことができない児童の居場所を確保するため、学校での受入れの可能性について、現在、検討を進めているところでございます。

浅野総務企画部長

私からは、避難所等への非常用電源の整備、サイバー攻撃への対策及びキャッシュレス決済の対応の状況につきまして、順次お答えをいたします。

初めに、太陽光発電や蓄電池を用いて避難所等に非常用電源設備を整備できないかとのご質問にお答えをいたします。

香取市では、これまでに再生可能エネルギー等導入推進基金を活用して、補助要件を満たした6施設に太陽光発電パネルを設置いたしました。

このほかの避難所への太陽光発電等の整備に関しましては、国や県の動向を注視するとともに、補助制度等の状況や施設の整備・改修に合わせて検討してまいりたいと思います。

また、加藤議員からご指摘をいただきましたとおり、昨年の台風15号での長期停電を経験し、避難所における非常用電源の確保は非常に重要であると認識をしているところでございます。

そのため、現在、災害別に柔軟に対応できるよう、移動可能な発電機の整備を進めるほか、太陽光蓄電池での運用可能なプレハブ式の避難施設及び太陽光パネルのリースを行っている業者や、発電機などのリース業者との災害協定について協議を進めているところでございます。

なお、電気自動車の活用につきましては、今後、初期費用や運用方法などについて研究をしてまいりたいと考えております。

続きまして、サイバー攻撃への対策について、お答えをいたします。

まず、香取市のシステムにつきましては、加藤議員がおっしゃるとおり、マイナンバー系につきましては物理的にインターネット環境から完全に分離をされております。

LGWAN系につきましては、仮想化技術などを利用して、論理的にインターネット環境から分離する構成となっております。

次に、インターネットを経由したサイバー攻撃への対策についてですが、不正な通信、ウイルス付きの電子メールなどを監視・排除するシステムを複数運用するといった多重のチェック体制を取っております。

続きまして、香取市におけるキャッシュレス決済の対応状況についてでございますが、現在、香取市では市県民税、固定資産税、都市計画税、軽自動車税、国民健康保険税、介護保険料及び後期高齢者医療保険料について、納付書によりお支払いいただく場合、キャッシュレスによるお支払いが可能となっております。

お支払いの種類といたしましては、クレジットカードによる方法とスマートフォンアプリの一つであるラインペイによる方法があり、クレジットカードについては平成30年4月から、ラインペイにつきましては令和2年1月から対応をしております。

加藤裕太

ありがとうございます。引き続き、一問一答にて質問をいたします。

聖火リレーの走行に向けた準備の状況について、ですが、先日、東京都の羽村市や国分寺市、八王子市で聖火リレーのリハーサルが行われ、リハーサルにも関わらずたくさんの方々がコースの周りに集まりました。

リハーサルでは関係車両の準備に時間がかかってスタートが遅れたことなどの課題が見つかり、それに対して対策をしっかりと行っていくということです。

そこで、伺います。

香取市ではリハーサル等が行われる予定はあるでしょうか。

 

岩立教育部長

リハーサルについてですが、主催となります千葉県オリンピック・パラリンピック推進局に問い合わせしましたところ、現時点ではリハーサル等の予定はないとのことでした。

 

加藤裕太

主体は千葉県のオリンピック・パラリンピック推進局ということですが、香取市としては聖火リレーにどのように携わるのでしょうか。

また、そのための準備の進捗状況はどうなっているのでしょうか。

 

岩立教育部長

初めに、聖火リレーについてです。聖火リレーは千葉県のオリンピック・パラリンピック推進局が主体となって企画・運営をするものですが、香取市といたしましても、多くの観覧者をお迎えするに当たり、聖火リレーの盛り上げや安全面において協力することとなっております。

次に、準備等の進捗状況についてです。

昨年12月に聖火リレーのルート等が公表されましたので、現在、実施方法等について千葉県オリンピック・パラリンピック推進局と調整を始めたところでございます。

 

加藤裕太

盛り上げや安全面の確保など、重要だと思いますので、しっかりと調整をしていただきたいと思います。

次に、聖火リレー当日についてですが、当日は、たくさんの方々がコースの周りに集まることになると予想されます。

そこで、伺います。

観覧される方々は、どういったところから観覧できる予定でしょうか

 

岩立教育部長

観覧する場所につきましては聖火リレーのコースとなる小野川の両岸になると想定されますが、今後、警備等の事情により立入りが規制される時間帯や立入禁止の場所が発生するものと思われます。

 

加藤裕太

現在のところ、どれくらいの方々が集まるか、想定等はあるのでしょうか

 

岩立教育部長

観覧者の数につきましては想定し難いのが現状ですが、リレーコースが800mと短く、観覧スペースも限られておりますので、かなりの混雑を見込んでおります。

 

加藤裕太

混雑する中では、観覧される方々の安全確保は非常に重要だと考えます。

そこで、伺います。

警備や交通整理等、観覧者の安全の確保はしっかりとされるでしょうか。

 

岩立教育部長

警備や交通整理等観覧者の安全確保につきましては、駐車場の確保や観覧者の案内を含め、安全面には万全を期すよう千葉県オリンピック・パラリンピック推進局と調整・協議を進めてまいります。

 

加藤裕太

可能な限り万全の体制で臨めるようにしていただきたいと思います。

次に、聖火リレーの広報についてですが、今回のルートは、県内唯一舟での聖火リレーということで、注目を集め、日本中、そして、世界中の方々に香取市のことを知ってもらい、国内外からさらに香取市へお越しいただくようになるためのチャンスにもなると考えます。

そこで、伺います。

聖火リレーの情報の広報などはどのように行っているのでしょうか。

 

岩立教育部長

聖火リレーの観覧情報等につきましては、既に香取市のホームページや広報紙に掲載し、周知を図っております。

 

加藤裕太

各種メディア等にも取り上げてもらうことでさらに周知できると思いますが、いかがでしょうか。

 

岩立教育部長

報道機関への情報提供についてですが、千葉県オリンピック・パラリンピック推進局におきましても、既に各種報道機関に情報発信をしております。

香取市といたしましても、千葉県と連携し、積極的にPRすることで聖火リレーを盛り上げ、人々の記憶に残る新たな遺産とすることで、さらなるにぎわいの創出につなげてまいりたいと考えております。

 

加藤裕太

是非いろいろなメディアの方々に取り上げていただき、香取市をアピールできるような情報発信をしていっていただきたいと思います。

また、聖火リレー当日や、メディアに取り上げていただいたときのためにも、聖火リレーのコースの周辺環境の整備なども合わせて検討をお願いいたします。

香取市を聖火リレーが走った、ということはずっと未来にも残ることだと思いますし、聖火リレーを間近で感じたみなさんが香取市に住んでいてよかった、とか、これからも香取市に住みたい、と思っていただけたり、聖火リレーを見て香取市に移住したい、と思っていただけたりするような聖火リレーになればいいなと思っていますので、しっかりとした準備をお願いいたします。

次に、2項目目の新型コロナウィルスへの対策についてですが、こういった感染症への対策には、国や県の関係機関や市内の医療機関との連携も重要になってくると考えます。

そこで、伺います。

現在は各機関とどういった連携を取っているでしょうか。

 

畔蒜福祉健康部長

千葉県担当課からは、厚生労働省や千葉県衛生研究所の最新の情報などが配信されています。

また、帰国者・接触者相談センターが設置されている香取保健所の担当課、香取郡市医師会などとその都度情報共有を行っております。

 

加藤裕太

連日新型コロナウィルスに関して報道がされる中で、不安に思う市民のみなさんも多くいらっしゃると思います。

そこで、伺います。

これまで新型コロナウィルスに関し、市民のみなさんからどれくらいの相談が寄せられたでしょうか。

 

畔蒜福祉健康部長

新型コロナウイルス感染症についての市民からの問合せでございますが、2月末までに8件ございました。香取保健所管内では、同じく130件の相談があったとのことです。

市が開設している健康相談ダイヤルでは、新型コロナウイルス感染症の相談を別に分けてカウントしてはございませんが、気になる身体の症状についての相談は12月に比べて1月は16件増加しているという状況です。

 

加藤裕太

厚生労働省や保健所などの電話相談窓口もあるとは思いますが、市に相談される方もいらっしゃると思いますので、適切な対応ができるようお願いいたします。

次に、感染症対応の体制等について伺います。

今回は当初、新型インフルエンザ等対策行動計画に準じて対応され、その後、香取市新型コロナウイルス感染症対策本部を立ち上げて対応されてきたと思います。

今後、同様の新たなタイプのコロナウィルスやインフルエンザが発生、感染拡大したときには、どのように対応されていくのでしょうか。

また、今回の対応の経験から改善できそうな点はあるでしょうか。

 

畔蒜福祉健康部長

これまで香取市新型インフルエンザ等対策行動計画に準じて香取市新型コロナウイルス感染症連絡協議会を設置し、その後、対策本部を設置して対応してまいりました。

現在は、県内の感染者発生状況を踏まえまして、市民の安全・安心を確保するため、この香取市新型コロナウイルス感染症対策本部で対応を行っているところでございますが、行動計画の改善につきましては、今回の対応を検証した上で検討してまいりたいと考えております。

 

加藤裕太

まだ対応途中のことだとは思いますが、対応終了後には今回の経験を活かして、対策の計画や対策本部の機能をブラッシュアップしていっていただきたいと思います。

次に、新型コロナウィルスによる香取市の産業への影響について伺います。

現在のところ、新型コロナウィルスの感染拡大により、世界経済の減速や、それに伴った日本経済の減速も懸念されています。

私が事業者の方にお話を伺った範囲でも、予約のキャンセルや客数の減少など、影響が出ているという声をいただきました。

そこで、伺います。

現在のところ、新型コロナウィルスによって、香取市の産業には、どういった影響が出ているでしょうか。

 

宮﨑生活経済部長

新型コロナウイルスによる感染者等が拡大する中、香取市の産業や経済活動等への影響は既に避けられない状況にあるというように考えております。

特にイベントや外出を自粛する等の状況が著しく、観光、飲食、小売業等への影響を危倶しておりまして、一概には申し上げられませんが、複数の事業関係者に確認したところ、例年の同時期と比べ、明らかに訪問客数、または収入等が減少していると伺っており、事態の長期化に伴い、その深刻度が増す状況にあると認識しております。また、市民の求めに対しまして、マスクや消毒液材等防疫用品の品切れ・品薄の状況が続いていることも確認しているところでございます。

 

加藤裕太

では、それに対して、どのように対策を取っていくのでしょうか。

 

宮﨑生活経済部長

香取市といたしましては、適宜十分な状況把握に努めつつ、まず観光振興対策として安全管理を徹底するほか、風評被害が出ないよう、適宜安心・安全な状況をPRしてまいりたいと存じます。

また、経営が悪化した中小企業者に対し、千葉県の制度融資となるセーフテイーネット資金のうち市町村認定枠を活用し、香取市として認定する措置を取りつつ、経営安定化に向けて運転資金の調達に係る手続等の支援をしてまいります。

 

加藤裕太

国の追加の緊急対応策等が今後具体化されてくるようですので、そちらも注視しつつ、香取市としてもしっかりとした対応をお願いいたします。

次に、感染が疑われる方や感染された方が発生した時の対応について伺います。

現在のところ、千葉県内では10人以上の感染者が報告されていますが、香取市内での感染者は報告されていません。

今後、感染が疑われる方や感染された方が発生した時にどういった対応が取られるのかを知っておくことは、市民のみなさんの安心につながるのではないかと考えます。

そこで、伺います。

感染が疑われる方が発生した場合にはどういった対応が取られるのでしょうか。

 

畔蒜福祉健康部長

感染が疑われる方、またはご自分が感染に不安を抱える方がいらっしゃる場合、国が示した相談の目安に従いまして、香取保健所に開設されている帰国者・接触者相談センターに相談していただくようご案内しています。

その場合、まず受診の前に心がけていただきたい点が2点ほどございます。

1つは、発熱等の風邪のような症状が見られるときは、学校や会社を休み、外出を控えていただくこと。

もう一つは、発熱等の風邪症状が見られたら、毎日体温を測定しておいていただくこと。

この2点を気をつけていただくように呼びかけております。

 

加藤裕太

では、市内で感染者が発生した場合、どのように対応されるのでしょうか。

 

畔蒜福祉健康部長

市内で感染者が発生した場合の基本的な対応は県が所管することとなりますが、まず、帰国者・接触者相談センターが香取保健所に設けられておりますが、こちらでは症状が疑われる方を帰国者・接触者外来にご案内をしております。

受診者は、帰国者・接触者外来で医師の判断により検査が必要か否かが判断されます。

その後、検査に進み、結果、感染が確認された場合、これは感染症法に基づき、感染症指定医療機関の感染症病床に入院しなければならないというふうにされております。

香取市としましては、身近なところで感染者が発生した場合、不安が広がることが懸念されますので、感染を過剰に恐れたり、逆に過小評価したりせずに、適度な警戒を保っていただくため、市内での感染者の発生情報について、個人情報などに配慮した上で、適切な情報の公表に取り組んでまいります。

また、香取保健所との連携を密にして最新情報の収集に努めるとともに、市民が取れる具体的な感染防止対策の周知を強化してまいります。

さらに、開催が予定されているイベント等の主催者に対して、感染の拡大防止の観点から、会場や参加予定者の状況などを踏まえ、開催の中止または延期を検討していただき、開催する場合には感染機会を減らすための工夫を講じ、参加者への手洗いの推奨やアルコール消毒薬の設置・使用、風邪のような症状のある人が参加しないように依頼するなど、十分な対策を取るよう求めています。

ただし、少人数での開催や、感染予防対策が有効だと確認できるケースもありますので、一律に開催の自粛を要請するものではなく、条件を満たしている感染防止対策を講じたものについては開催ができるものという考えでおります。

 

加藤裕太

こういった世界的に広がる感染症については、歴史的に見ても、感染が拡大するのと同時に、未知のものに対する不安や恐怖も広がっていくように思えます。

今回もマスク等の対策グッズが買えず不安に思ったり、根拠がないデマによって生活に影響が出たり、経済にも大きな影響が出たり、ウイルス自体ではなくそれに付随した影響が広がっているように思えます。

そういったものがこれ以上広がっていかないように、市民のみなさんの不安を和らげながら、感染者が発生した場合には冷静に対応できるよう、しっかりとした準備をお願いいたします。

次に、災害対策・安心安全なまちづくりのための非常用電源設備の整備についてですが、太陽光発電と蓄電池のシステムは災害時だけでなく、普段からの電気料金の削減などのメリットもありますので、導入を検討していただきたいと思います。

また、非常用電源の確保については、それらに限らず、様々な手段で電源確保を行っていくことも重要だと考えますので、検討を進めていただきたいと思います。

次に、4項目目のサイバー攻撃への対策と情報セキュリティ対策について、伺います。

現状では、サイバー攻撃を100%防ぐということは難しいため、事案が発生したらそれに対応していく、インシデントレスポンスで被害を抑制しようという考え方での対応をとるのが一般的なようです。

そこで、伺います。

香取市においては、具体的にどのようなサイバー攻撃の事案があるのでしょうか。

また、サイバー攻撃に対してどのような体制で対応しているのでしょうか。

 

浅野総務企画部長

香取市へのサイバー攻撃の実態と対応につきまして、お答えをいたします。

不正アクセスによるサイバー攻撃につきましては、これまでのところ事例はございません。

不正アクセス以外の香取市への主なサイバー攻撃については、不正な添付ファイル付の電子メールや、悪意のあるサイトへ誘導する電子メールを送り付けるといった標的型攻撃と呼ばれる種類のものがあります。

これらの電子メールは、仮に受信をしても、先ほど答弁をいたしました多重のチェックシステムにより添付ファイルが削除され、脅威は排除されているものと考えられます。

このほか、日頃から不審な電子メールを受信した際には、システム担当部署へ連絡した後、必ず削除するように、職員には徹底をしております。

併せて不審メールの受信に関する注意喚起を職員に対して行い、情報の共有を図っているところでございます。

 

加藤裕太

では、次に情報セキュリティ対策について、伺います。業務システムや職員の方々の情報セキュリティ対策はどのようにしているのでしょうか。また、普段からインシデントが発生した時を想定した訓練や準備は行っているのでしょうか。

 

浅野総務企画部長

業務システムや訓練も含めた職員の情報セキュリティ対策について、お答えをいたします。

香取市の取るべき情報セキュリティ対策の指針といたしまして、香取市情報セキュリティポリシーを策定して、対策に取り組んでおります。

具体的な取組といたしましては、各種システムへの情報セキュリティ対策については、先ほど答弁をいたしました多重のチェックシステムのほか、使用の許可がされていないUSBメモリーなどの外部記憶媒体は利用できないよう設定するなどの運用上の対策についても徹底をしております。

一方、職員に対する人的な対策といたしましては、情報セキュリティに関する職員研修を毎年実施しており、情報セキュリティ意識の維持・向上に努めているところでございます。

あわせて、サイバー攻撃等によるシステム障害を想定した情報システム緊急時対応訓練も毎年実施をしておりまして、万が一システムへの攻撃があった場合の初動対応手順の確認も行っているところでございます。

 

加藤裕太

では、次に香取市のホームページのアンケートデータの件について、伺います。2020年1月27日に、香取市ホームページ保守業者の通信設定誤りによる市民アンケートデータ等の消失事故についてのプレスリリースがありました。

今回の事故の原因や影響範囲等、概要を確認のために伺います。

 

浅野総務企画部長

今回の事故につきましては、既に報道発表でお知らせをしているところでございますが、改めてその概要と原因、再発防止策につきまして申し上げます。

令和元年10月、11月に実施をしましたウエブアンケート調査等の集計データ件数が当初の想定より少なかったことから、香取市では12月の中旬から動作検証を進め、疑問点について、ホームページ保守業者に問合せをいたしました。

これを受け、保守業者が調査をしたところ、機器設定のミスが原因であることが令和元年12月24日に判明をいたしました。

原因といたしましては、平成29年5月に市が発注した香取市ホームページシステム自治体情報セキュリティクラウド対応に関する業務委託におきまして、同年6月に当該保守業者が完了すべき設定作業に漏れがあったということでございます。

香取市のホームページ上では、ホームメールという機能を使って、市政への問合せや意見、アンケートなどを収集しております。この機能はスマートフオンやパソコンなどの利用者がメールアドレスを持たなくてもホームページ上からデータを簡単に送ることができるメリットがあるため、広く意見の募集やアンケート等を実施する業務に適しております。

利用者がデータを入力すると、一旦保守業者のホームページのサーバ〒にデータがためられ、香取市の担当者が必要に応じ、当該データを集計することができます。

サーバーには正サーバーと副サーバーの2種類がございます。

今回の不具合は、本来、正サーバーのみに接続されるべきものが〈設定ミスにより副サーバーにも機械的にランダムに接続され、データが分散してためられておりました。

バックアップのタイミングで副サーバーのデー夕が正サーバーから上書きされ、消失したことが原因でございます。

今後の対応と対策としては、3点ございます。

まず1点目でございますけれども、委託業務における機器類の設定変更後には、保守業者の社員がテストデータを使用し、ホームページの全機能について検査し、その結果を報告することを徹底させます。

2点目は、保守業者の想定外、マニュアル以外の事案であっても、すぐに原因を調査していれば不具合を早期に解消できたものであるため、保守対応の改善を要請いたしました。

3点目は、保守業者が外部からの不正テクセスをブロックする通信専用装置の監視業務を日常的に行っていれば、事故前に不具合を発見できたと想定されることから、契約上の保守業務の中に、新たに通信制御装置の監視業務を加えるよう要請をしたところでございます。

 

加藤裕太

ホームページから寄せられたアンケートというのは、市民のみなさんから直接いただいた貴重なご意見です。今回影響のあった方に対してしっかりとご説明いただくとともに、保守業者さんとしっかりと協議をして同じようなミスが発生しないような体制を整備していただきたいと思います。

次に、5項目目の市役所や支所の利便性向上について、ですが、香取市では市税等のキャッシュレス決済は何件くらい利用され、全体の何%になっているでしょうか。

 

浅野総務企画部長

平成30年度決算の内容となりますが、キャッシュレスにより納付された件数は、市県民税、固定資産税等の一般市税と国民健康保険税を合わせて550件でございました。

その割合は、全体の納付件数が21万9,745件でございますので、0.25%となっております。

 

加藤裕太

まだ対応が始まったばかりということで、件数はまだまだ少ないということですが、キャッシュレス決済ができるということの周知について、どういった方法で行われているでしょうか。

 

浅野総務企画部長

キャッシュレス決済の周知につきましては、香取市のホームページ、広報紙と当初納税通知書を発送する際に納税通知書と合わせてチラシを同封いたしまして、その周知を図っているところでございます。

 

加藤裕太

現在は市税等を納付書でお支払いいただく場合にのみキャッシュレス決済が利用できるということですが、今後、習志野市のように窓口での支払い等、キャッシュレス決済を拡大していく予定はあるでしょうか。

 

浅野総務企画部長

キャッシュレス決済の拡大の予定でございますけれども、社会全体でキャッシュレス化が急速に進んでいる中、今後、各種行政サービスの支払いにつきましてもキャッシュレス化の取組が広まっていくことが予測をされるところでございますので、香取市におきましても、先進自治体の取組を参考とするとともに、市民ニーズや費用対効果を十分に検証しながら、使用料や手数料の支払い方法の多様化による市民サービスの向上について、調査研究をしてまいりたいというふうに考えております。

 

加藤裕太

他の自治体でもまだ導入が始まったばかりですが、キャッシュレス決済の広がりとともに需要や効率化の効果も大きくなってくると考えますので、導入を検討していただきたいと思います。

次に、各種申請や証明書交付等の利便性向上について、伺います。

現在も、市役所での各種申請や証明書交付等の業務の効率化や、利便性を向上させ、市民のみなさんに使っていただきやすいものにするため、日々研究と改善を積み重ねていっていただいているところだと思います。

そこで、伺います。

香取市として、ここ数年市役所や支所の利便性向上のために特に力を入れて取り組んでいることにはどういったものがあるでしょうか。

 

髙木生活経済部参事

香取市では、市民の利便性向上のため、平成29年12月1日からマイナンバーカードを利用して、コンビニエンスストア等で住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明書、課税証明書を取得できるサービスを開始しております。

このサービスは、年末年始を除く午前6時30分から午後11時まで取得することができます。

令和元年度12月末までに、住民票228通、印鑑証明239通を発行しており、マイナンバーカードを交付する際にサービスを直接説明しているほか、ホームページにも掲載するなど周知を図っております。

そのほか、戸籍謄本や住民票の申請についても、自署してある場合は印鑑の押印を省略し、利便性を高めるなどとしております

 

加藤裕太

平日にはなかなか市役所や支所の窓口に行けず、申請や証明書の受取り等がなかなかできない、という市民の方もいらっしゃると思います。また、窓口での手続きの負担を減らすことや、待ち時間を短縮するということも今後さらに求められるようになっていくと考えます。

そこで、伺います。平日に市役所や支所に来られない方々に対して、平日に市役所に来なくても申請や証明書受け取り等ができる制度にはどういったものがあるでしょうか

 

髙木生活経済部参事

平日に市役所や支所に来られない方々に対しましては、住民票と印鑑登録証明書、税関係証明書の休日交付を行っております。

交付を希望する方は、開庁時に電話やインターネットを利用した電子申請により予約をしていただき、本庁と小見川支所で土日、祝日に交付するサービスを行っております。

 

加藤裕太

そういった制度はどれくらい利用されているでしょうか

 

髙木生活経済部参事

平成30年度は電話予約が81件、電子申請が49件あり、住民票93通、印鑑登録証明書95通を交付しております。

また、令和元年度は1月末時点で電話予約が63件、電子申請が48件あり、住民票70通、印鑑登録証明書89通を交付しております。

税務証明に関しましては、平成30年度は電話予約が23件、電子申請が3件あり、証明書31通を交付しております。

また、令和元年度は1月末時点で電話予約が20件、電子申請が1件あり、証明書25通を交付しております。

 

加藤裕太

その制度の周知はどのように行われているでしょうか

 

髙木生活経済部参事

周知につきましては、ホームぺージに掲載し、広報紙にも年1回、市民課と税務課合同のお知らせを掲載しております。

また、電話やメールでの問合せのあった際につきましてもご案内をしております。

 

加藤裕太

さらに便利に利用していただけるように、周知をお願いいたします。

こういった市役所等での手続きを便利に、スムーズに進められるようにするためにいろいろと取り組み始めている自治体もあります。

例えば、大阪府四條畷市では、パソコンやスマートフォンから住民票の写しを請求し、クレジットカードで手数料を支払うことで、郵送で住民票の写しを受け取れるサービスの実証実験を行っています。

福岡市では、スマート行政を掲げ、行政手続に押印を不要にするハンコレス化とともに、行政手続きのオンライン化を進め、2020年度末までに280種類、年間約650万件の手続きをオンライン化する予定だということです。

ただ、転出入・転居届については、対面で行う必要があるのですが、それでも必要書類の提出をオンライン化し、申請者が市役所に出向いて本人確認だけをするようにして、手続きの簡素化、負担減を実現する方針だということです。

また、日本の例ではないのですが、エストニアという国では、99%の行政手続きがオンラインからできるようになっています。

さらに非居住者が国外からでも電子上の国民になることができて、法人を設立したり銀行口座を開設したりできるようになっており、これまで7,000社近くが設立されている、という例もあります。

こういった事例を参考に、手続きの負担軽減や時間短縮、利便性向上につなげていくことができれば、市民のみなさんの満足度も高まっていくのではないかと考えますので、検討をお願いいたします。

 

今回は5つの項目について伺いました。

新型コロナウイルスへの対応については、各種イベントの対応や市の施設の臨時休館、市内小中学校の臨時休校など、対応で大変だったと思います。ありがとうございます。

不安になることも多いかとは思いますが、香取市としてできることについては、しっかりと対応していただくことをお願いいたしまして、一般質問を終えます。

ありがとうございました。

 

 

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