みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。
2019年10月25日金曜日に令和元年10月香取広域市町村圏事務組合議会定例会が開催されました。
10月定例会では、1件の議案、1件の認定、1件の報告案件がありました。
議案第1号令和元年度香取広域市町村圏事務組合一般会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算の総額に、それぞれ1億6,036万7,000円を追加し、補正後の総額を47億849万4,000円とするものです。
伊地山可燃物処理施設での災害可燃ごみ等の処理業務、収集運搬業務に係る委託料や仮置きしている廃棄物等の積み上げや搬出をするための重機の借り上げ料1億3,880万円などを計上しています。
認定第1号平成30年度香取広域市町村圏事務組合一般会計歳入歳出決算認定については、予算現額44億8,076万4,000円のところ、歳入決算額は46億1,736万2,839円で、前年比5.6%増となり、歳出決算額は43億4,842万7,072円で、前年度比5.9%増となりました。
定例会に先立つ全員協議会で、ごみ処理施設整備基本方針(概要版)について説明がありました。
現在の香取広域市町村圏事務組合が保有するごみ処理施設には、焼却施設や粗大ごみ処理施設の老朽化、ごみ質の変化、災害時に備えた強靭性の確保やエネルギーの利活用など様々な問題が顕在化しつつあるといいます。
伊地山クリーンセンターは、焼却能力の恒常的な低下が認められており、保守点検と補修を行う期間を設ける必要があり、補修費は物価上昇を見込むと約41.3億円と推定されるということです。
また、現在での試算では2020年(令和2年)度から2030年(令和12年)度までの伊地山クリーンセンターでのごみ処理費の総額は、43.9億円(焼却処理費が約18.1億円、外部委託費が約25.8億円)と推定され、令和3年度からは外部委託費が伊地山クリーンセンターにおける処理費を上回るという想定です。
最終処分場の残余容量は、外部委託を想定しない場合には約9年となっているようです。
外部委託を計画した場合でも、2030年(令和12年)度には残余容量が1年分となるとのことです。
そういったことから、「2031年(令和13年)度に、可燃ごみ処理施設、不燃・粗大ごみ処理施設及び最終処分場を一体的に整備する」という施設整備基本方針を策定したということです。
現在のところ、どこに作るのか、どれくらいコストがかかるのか、といった具体的なことは決まっていないようですが、こういった施設の更新というのは、定期的に発生することだと思いますので、長期的な視点に立って多様な観点から検討していく必要があると考えます。