みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。
2020年2月12日、13日に関東若手市議会議員の会の研修に参加するため、山梨県に行って参りました。
今回参加した研修では、①織物文化と歴史を活用した地域振興、②ナイトタイムエコノミーについて話を伺い、視察させていただきました。
①織物文化と歴史を活用した地域振興については、西桂町にある槙田商店さんで傘の工場の見学をさせていただきました。
槙田商店さんの傘は、糸一本から生地を織り上げて、ひとつひとつ職人さんの手で仕上げた品質の高い傘です。
表地と裏地で違った柄を出す技術や、織物のパターンに変化を出せる独自の技術、傘が光を通した時の独特の感じなど、高品質な傘が仕上がっていく工程を見させていただきました。
古くから郡内織物として質の高い織物を生産し、儲かっていたこの地域ですが、海外製品の価格の安さなどに押されて厳しい時代を迎えたそうです。
このままではいけないということで、ハタオリマチのハタ印プロジェクトなどを立ち上げ、ブランド化と周知に取り組んでいるところだということでした。
②ナイトタイムエコノミーについては、富士吉田市のふじさんミュージアムで富士吉田市産業観光部富士山課の方々の新たな取り組みのお話を伺いました。
富士山課というのが富士吉田市らしいですね。
ナイトタイムエコノミーというのは、一般的には日没から日の出までの経済活動のことで、国土交通省では18時から翌日6時までの経済活動のことをいうとされています。
訪日外国人のみなさんにとっては、夜の時間帯に行けるお店などが少なく、もうちょっと何とかして欲しい、といったことを思っている方が多いようです。
確かに、海外と比べると、大都市を除けば、なかなか夜遅くまでやっているお店は少ないように感じます。
そういったところでもお金を使ってもらおうということで、観光庁もナイトタイムエコノミーの推進に力を入れており、富士吉田市もその事業を利用して以前は非常に栄えていた西裏地区というところのナイトタイムエコノミーの推進にとりかかりました。
この西裏地区は、地域で織物産業が盛んだった頃に隆盛を極めたそうですが、織物産業が苦戦するのと共に、衰退していってしまったということです。
なんとか西裏地区を盛り上げようと、まずはお店のサインメニュー表示やチラシなどのお客さんに見える部分を、クリエイティブにこだわり、ブランディングの強化を狙いました。
事業は12店舗で始めたそうですが、48店舗に増加するなど、徐々に広まりつつあるそうです。
また、近くにある富士急ハイランドの戦慄迷宮とコラボして西裏のまちにゾンビが出没するイベントを開催するなど、今までにはなかった企画でメディアなどにもよく取り上げられるようになったそうです。
外国人向けにキャッシュレスの導入を行政が支援したところ、ある地域では利用が今までの1億円から3億円と3倍になったという興味深いお話もありました。
研修後は、関東若手市議会議員のメンバーのみなさんと西裏地区で懇親会を行い、先輩方から色々なお話を伺い、親睦を深めました。
それぞれの地域でそれぞれの課題の解決に向かっている若手議員のみなさんのお話はとても刺激的で、大変勉強になりました。
学んだことを香取市の市政に活かせるように活動してまいります。