みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。
かとう裕太新聞第10号令和2年3月香取市議会定例会報告号が完成いたしました。
今回は令和2年度の香取市の歳入歳出予算のご報告や、かとう裕太の一般質問の概要を掲載しております。
一般質問の全文はブログで公開していますので、詳細はそちらをご覧ください。
いつも通り香取市内に新聞折り込みされる予定ですので、ご覧いただければ幸いです。
かとう裕太新聞第10号令和2年3月香取市議会定例会報告号(PDF)
かとう裕太新聞第10号令和2年3月香取市議会定例会報告号
令和2年3月香取市議会定例会が2020年2月25日から3月18日までの日程で開催されました。
今定例会では27件の議案、1件の決算認定、2件の諮問について審議されました。
3月議会では香取市の令和2年度歳入歳出予算が審議され、一般会計が321億2,000万円(前年度比2.2%増)、全体で619億3,270万1,000円(同12.2%増)の予算が成立しました。
かとう裕太は前定例会に引き続き、本会議場にて3月4日に一般質問を行いました。
また、予算審査特別委員会・生活経済建設常任委員会の委員として質疑を行いました。
その他、総務企画常任委員会、福祉教育常任委員会の各委員会を傍聴し、各議案の詳細や事業の全体像を把握することに努めました。
今回のかとう裕太新聞では3月議会の報告をいたします。
令和2年度香取市歳入歳出予算が成立
令和2年度香取市歳入歳出予算が成立し、一般会計予算は321億2,000万円、前年度より6億9,000万円、2.2%増となりました。
歳入では、法人税率変更や納税義務者数の減により市民税は2億6,914万2,000円減。固定資産税は1億93万4,000円増となりました。
歳出では、市営住宅粉名口団地1号棟の大 規模改修工事の完了等により土木費が5億1,056万4,000円の減。(仮称)佐原こども園の用地購入費や台風被害への被災住宅修繕緊急支援事業等で民生費が9億2,461万9,000円の増となっています。
引き続き財政の効率化を求めて参ります。
3月議会で決まったこと・これから変わること
一般会計補正予算が成立
当初予算から757万7,000円を減額し、総額を366億8,196万1,000円とする令和元年度香取市一般会計補正予算が成立しました。
香取市病院事業に形成外科が追加
香取おみがわ医療センターで月曜日午後と木曜日の2日間形成外科の診療が始まります。
保育所の統合・民間移譲
令和2年4月1日に東大戸保育所をみずほ保育所に統合するとともに、たまつくり保育所と香西保育所を社会福祉法人等へ移譲します。
津宮幼稚園が休園
令和2年度の入園予定園児数が0名のため、津宮幼稚園が1年間休園する予定です。
佐原駅周辺地区複合公共施設整備・管理運営事業の一般競争入札が公告
市の施設の臨時休館等が延長
新型コロナウイルス対策で臨時休館していた市内各種施設の休館期間が延長されます。
市税等の納付にLINE Pay請求書支払いが利用可能になりました
小見川ふれあいセンターが閉鎖
水郷駅に隣接している小見川ふれあいセンターが令和2年3月末で閉鎖されます。トイレと駐輪場は継続して利用されます。
Topics
各地の事業を視察いたしました
35歳までに初当選した45歳未満の市議会議員で構成される若手市議会議員の会の山梨研修では、山梨県南都留郡西桂町で織物文化と歴史を活用した地域振興、富士吉田市で西浦地区のナイトタイムエコノミーについてお話を伺い、視察させていただきました。
どちらも技術やデザインなどこだわりを貫いた事例です。
また、会派是々非々で群馬県利根郡川場村の道の駅川場田園プラザ、栃木県下野市の道の駅しもつけを視察させていただきました。
どちらも多くの方々を集める施設ですが、それぞれアプローチ方法が独特で、魅力的な施設をつくる方法はたくさんあるのだと再確認しました。
学んだことを香取市の市政に活かして参ります。
かとう裕太の一般質問・質疑
1.東京五輪・パラリンピックについて
香取市では、オリンピックの聖火リレーが市内を走行することが決まっており、市民のみなさんがオリンピックを間近で感じることができる特別な機会になると考えます。
Q.聖火リレーはどのように行われる予定でしょうか? (質問後、3月24日に1年程度の延期が決定しました。)
A.香取市では7月3日に行われる予定。ランナーが舟に乗り、小野川を走行するという全国的にも珍しい聖火リレーとなる。入船橋緑地広場から与倉屋大土蔵付近までの約800mを4人のランナーによってリレーされる予定。 (延期されてもルート等は維持される予定です。)
2.新型コロナウイルスへの対策について
中国国内だけでなく、世界各地で感染者が発生し、日本国内でも感染症患者が増加してきています。
Q.香取市ではどういった対策をとっているでしょうか?
A.香取市新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、感染拡大防止のため、市が主催・共催するイベント等について、延期、中止等の基本方針を策定。市が関わる施設の休館を決定。また、3月2日から市内小中学校の休校を実施するなどした。
Q.市内で感染者が発生した場合、感染者対応は県が行いますが、市としてはどのように対応されるのでしょうか? (質問後、香取市内でも感染症患者が発生しました。)
A.感染者の発生情報について、個人情報等に配慮した上、適切な情報の公表に取り組むとともに、市民が取れる感染防止対策の周知を強化する。
3.災害対策・安心安全なまちづくり
平成31年3月定例会の一般質問で、私は災害時の電源確保の重要性を強調し、太陽光発電や蓄電池を用いた非常用電源設備の整備について伺いました。
その後、昨年の台風で電源確保の重要性を改めて痛感いたしました。
Q.太陽光発電や蓄電池を用いて、避難所等に非常用電源設備を整備することはできないでしょうか?
A.国や県の動向を注視し、補助制度等の状況や施設の整備・改修に合わせて検討したい。移動可能な発電機の整備や、太陽光蓄電池で運用可能なプレハブ式の避難施設及び太陽光パネルのリースを行っている業者や、発電機などのリース業者との災害協定について協議を進めている。
4.サイバー攻撃への対策と情報セキュリティ対策について
三菱電機やNECといった企業に対して過去にサイバー攻撃があり、情報が社外に流出していたという報告がありました。
サイバー攻撃は、個人情報等を大量に保有する行政にとってもひとつの脅威だと考えます。
行政機関の情報セキュリティについては、2015年の日本年金機構を狙ったサイバー攻撃による情報漏洩事件がきっかけとり、最近では自治体のシステムも、インターネット系からマイナンバー系やLGWAN系を分離するような構造にするなど、セキュリティを高めるための対策が取られていると思います。
Q.香取市においては、どういったサイバー攻撃への対策を取っているでしょうか?
A.香取市のシステムは、指摘の通り、マイナンバー系は物理的にインターネット環境から完全に分離をされており、LGWAN系については、仮想化技術などを利用して、論理的にインターネット環境から分離する構成となっている。サイバー攻撃への対策については、不正な通信、ウイルス付きの電子メールなどを監視・排除するシステムを複数運用するといった多重のチェック体制を取っている。
Q.市を狙ったサイバー攻撃はどれくらいあるでしょうか?
A.不正アクセスによるサイバー攻撃は、これまでのところ事例はない。不正アクセス以外の攻撃については、電子メールによる攻撃があるが、上記のシステム面と職員への注意喚起や研修などの運用面で対策を行っている。
5.市役所 ・支所の利便性向上について
2020年2月から習志野市が県内で初めて窓口での交通系・流通系電子マネーやクレジットカード、一部QRコード決済が利用できるキャッシュレス決済に対応しました。キャッシュレス決済は、市民のみなさんにとっても、職員のみなさんにとってもメリットのある決済方法だと考えます。
Q.香取市でも市税等をキャッシュレスで納付できますが、利用数はどれくらいあるでしょうか?
A.市県民税、固定資産税等の一般市税と国民健康保険税を合わせて550件。その割合は、全体の納付件数が21万9,745件なので、0.25%となる。
Q.今後、キャッシュレス決済を拡大していく予定は?
A.社会全体でキャッシュレス化が急速に進んでいる中、今後、各種行政サービスの支払いもキャッシュレス化の取組が広まっていくことが予測されているので、使用料や手数料の支払い方法の多様化について、調査研究して参りたい。
市役所等での手続きを便利に、スムーズに進められるようにするためにいろいろと取り組み始めている自治体もあります。例えば、大阪府四條畷(しじょうなわて)市では、パソコンやスマートフォンから住民票の写しを請求し、クレジットカードで手数料を支払うことで、郵送で住民票の写しを受け取れるサービスの実証実験を行っています。
福岡市では、スマート行政を掲げ、行政手続に押印を不要にするハンコレス化とともに、行政手続きのオンライン化を進め、2020年度末までに280種類、年間約650万件の手続きをオンライン化する予定だということです。
また、日本の例ではないのですが、エストニアでは、99%の行政手続きがオンラインから可能になっています。
香取市でも、市役所での各種申請や証明書交付等の業務の効率化や、利便性を向上させ、市民のみなさんに使っていただきやすいものにするため、日々研究と改善を積み重ねていっていただいているところだと思います。
Q.香取市として、ここ数年市役所や支所の利便性向上のため特に力を入れて取り組んでいることは何でしょうか?
A.平成29年12月1日からマイナンバーカードを利用してコンビニエンスストア等で住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明書、課税証明書を取得できるサービスを開始した。年末年始を除く午前6時30分から午後11時まで取得可能。その他、戸籍謄本や住民票の申請についても、自署してある場合は印鑑の押印を省略可能としている。
Q.平日に市役所に来なくても申請や証明書受け取り等ができる制度にはどういったものがあるでしょうか?
A.住民票と印鑑登録証明書、税関係証明書の休日交付を行っている。交付を希望する方は、開庁時に電話やインターネットを利用した電子申請により予約をしていただき、本庁と小見川支所で土日、祝日に交付するサービスとなっている。
Q.これらの制度・サービスは、どれくらい利用されているのでしょうか?
A.コンビニでは令和元年度12月末までに、住民票228通、印鑑証明239通を発行した。休日交付について、令和元年度は1月末時点で電話予約が63件、電子申請が48件で、住民票70通、印鑑登録証明書89通を交付した。税務証明については、令和元年度は1月末時点で電話予約が20件、電子申請が1件あり、証明書25通を交付した。
かとう裕太の質疑(予算審査特別委員会)
Q.ふるさと納税の使い道は15の事業の中から指定できるが、使い道指定で多い事業は?
A.無指定、市長にお任せが6割、企業誘致・創業支援、子育て支援、高齢者福祉が多い。
Q.防災行政無線のバッテリー交換は何か所行う?
A.60か所行う予定。
Q.小中学校のトイレ洋式化は来年度完了する予定?
A.目標90%で、84%完了。来年度完了予定。
Q.健康医療電話相談サービスの利用数と委託料は?
A.令和2年1月末で2,964件。月額45万450円。
Q.太陽光発電事業については、ブロックチェーンなどの新しい技術の応用も始まる。今後の方針は話し合っている?
A.現在のところ話し合い等は行っていない。 (固定価格買い取り制度終了まで14年ほどある)
かとう裕太の意見
新型コロナウイルスに対して冷静な対応・対策を
世界中で感染を拡大している新型コロナウイルス感染症は、日本国内でも日々刻々と状況が変わるほどの感染拡大を見せ、油断できない状況が続いています。
香取市も感染症対応の権限を持つ千葉県と協力し対応していますが、市内や近隣でも感染症患者が報告され、不安を感じていらっしゃることと思います。
歴史を見ても、こういった感染症の感染拡大時には、同時に不安や恐怖というものも広まっていくように思えます。
ウイルスはいつ消滅させることができるのか、この状況はいつ終わるのか、といったことを考えますと、専門家ではない私たちには先が見通せず、さらに不安に陥ってしまいがちです。
ただ、残念ながら専門家ではない私たちには特効薬やワクチンをつくることはできませんし、患者さんを治すこともできません。
この状況に冷静に、有効に対応するためには、そういった私たちにはどうにもし難いことを考える時間を少しずつ減らして、私たちや身近な人が感染しないために、感染を拡大させないためにできることは何か、ということを考え、行動する時間を増やしていくことが肝要だと考えます。
不安や心配になることも多いと思いますが、対策として、こまめな手洗いや咳エチケット、3つの密(密集・換気の悪い密閉空間・近距離での会話)を避けることなど、今できる対策や対応をしっかりと、冷静に、行っていただくことが、感染拡大の防止につながります。
また、こういった不安の中では、不確実な情報が流れることや、風評被害、個人の人権侵害、プライバシー侵害なども生じやすくなることが考えられます。
そういったことが発生しないように、冷静に、落ち着いて、正確な情報を得て、今できる対策・対応をしっかりと行っていただくように重ねてお願いいたします。