みなさんこんにちは。香取市議会議員の加藤裕太です。
2019年12月13日に閉会した令和元年12月香取市議会定例会の内容をまとめた、かとう裕太新聞第9号令和元年12月香取市議会定例会報告号が完成いたしました。
かとう裕太新聞第9号令和元年12月香取市議会定例会報告号(PDF)
今回も新聞折り込みをする予定です。
今のところ、年が明けて2020年1月11日に香取市内の新聞に折り込みされる予定ですので、ご覧いただけましたら幸いです。
みなさまにいただいた2018年12月27日からの香取市議会議員の任期ですが、1/4の1年が経過しました。
1年でたくさんのことを学ばせていただきましたが、ここからまた初心に戻って次の1年へ臨み、しっかりと積み重ねをして参りたいと思います。
今後も加藤裕太の活動をしっかりとチェックしていただけましたら嬉しいです。
以下、かとう裕太新聞第9号令和元年12月香取市議会定例会報告号の内容を記載いたします。
かとう裕太新聞第9号
令和元年12月定例会 議会報告
令和元年12月香取市議会定例会が2019年11月26日から12月13日までの日程で開催されました。今定例会では35件の議案、2件の諮問について審議されました。
12月議会では台風15号、19号及び10月25日大雨による被害への対応のための補正予算が成立しました。
千葉県、そして香取市に甚大な被害をもたらした災害からの復旧、復興のために、できることをしっかりと行って参ります。
かとう裕太は前定例会に引き続き、本会議場にて、12月6日に一般質問を行いました。
また、生活経済建設常任委員会の委員として質疑を行いました。
みなさんに2018年12月27日からの香取市議会議員の任期をいただいて、1年が経過します。
次の1年もみなさんの声を行政に届けるために精一杯尽力させていただく所存ですので、活動をチェックしていただけましたら幸いです。
災害対応の46億200万円を含む補正予算が成立
補正後の一般会計歳入歳出予算の総額を366億6,023万円とする補正予算が成立しました。
補正前の320億604万円から増額した46億5,419万円の内、46億200万円が災害対応に関するものとなっています。
補正の主な内容は、災害対応では修繕費や復旧費、倒木撤去費、ごみ処理費や被災した住宅や農業等の産業への支援等となります。
災害対応以外では、わらびが丘小学校整備事業や空き家対策のための相続財産管理人の選任、インバウンド対応のための複数言語に対応した観光案内看板の設置、佐原駅北口バス停用地の測量等が補正の主な内容となります。
災害対応もありますが、引き続き財政の効率化を求めて参ります。
令和元年度香取市市民事業仕分けが行われました
2019年10月19日、20日に令和元年度香取市市民事業仕分けが行われました。
今回は無作為抽出された2,000人の中から130人の市民判定人の方々が参加され、36の事業について判定されました。
仕分けの結果は、不要・凍結が2件、要改善が26件、現行通り・拡充が8件となりました。
今後の流れとしては、市民判定人のみなさんの評価を踏まえ、令和2年度の当初予算編成案に反映させていくということです。
来年2月には事業仕分け結果の予算案への反映状況も公表される予定で、3月には香取市議会定例会で予算案の審議もなされますので、引き続きチェックして参ります。
12月議会で決まったこと・これから変わること
放課後児童クラブが開設されます
佐原第5児童クラブ(佐原小学校内)、わらびが丘児童クラブ(わらびが丘小学校内)が新たに開設されます。
観光案内看板の多言語化
令和元年度6月定例会での一般質問において要望した、観光案内看板の多言語化(誘導案内看板・山車会館案内看板)が行われます。
遊休資産の利活用が進みます
旧佐原第五中学校特別教室棟の一部を農作物選別場として利活用するため、建物を無償、土地を有償で貸付けます。
地域活動支援センターの民間移譲
香取市地域活動支援センターおみがわ・あけぼの園・第2あけぼの園を民間移譲するため、建物を無償譲渡、土地を無償貸付します。
わらびが丘小学校スクールバス購入
令和2年4月に開校する予定のわらびが丘小学校のスクールバス4台を購入します。
みずほ台団地汚水処理施設を市に移譲
橘ふれあい公園の用地取得が完了
水郷佐原あやめパークの指定管理
水郷佐原あやめパークの指定管理を水郷佐原観光協会が行うことになりました。
Topics
全国各地の先進事例を学びました
10月には生活経済建設常任委員会で新潟県新発田市(食の循環)、胎内市(工場跡地への大学誘致)を、11月には会派是々非々で島根県出雲市(観光政策)、海士町(若い世代が集まるまちづくり)を行政視察させていただきました。
各地それぞれ工夫したまちづくりをされており、大変参考になりました。
また、若手市議会議員の会では東京都(オリンピック・パラリンピックの準備状況)、日本テレビ(新元号報道)、浦安市(統合型GIS・市民参加型介護予防)を視察させていただきました。
慶應義塾全国議員連盟では石破茂衆議院議員、浅野史郎元宮城県知事のお話を伺いました。
学んだことをしっかりと香取市の市政に反映できるよう活動して参ります。
かとう裕太の一般質問
1.令和元年台風15号、19号及び10月25日大雨への対応について
台風15号では、多くの地域が長期間停電し、携帯電話の基地局や防災行政無線の機器などの電源が失われ、情報の発信、受信が困難になりました。
情報が伝達されないと市民のみなさんが不安に思うことも多くなってしまいます。
安心安全の確保のために、複数の、様々な手段で情報発信、公開を行い、情報を伝達していく必要があります。
Q.台風15号の際、どのように情報発信したのでしょうか?
A.各避難所に市ホームページの災害情報の印刷したものを掲示したほか、ホームページを閲覧できる方に対して、「ホームページが閲覧できない人に教えてあげてください」という周知を行った。
このほか、停電が長期化した地域にスピーカー付の広報車を巡回させたり、自治会長や民生委員へ安否確認等をお願いしたり、消防署や消防団へ要請をし、地域への情報提供を呼び掛けた。
Q.防災行政無線の電源は発電機で確保可能ですか?
A.防災行政無線屋外子局は、内臓バッテリーで48時間から72時間運用可能だが、現状の施設では、発電機等からの電源確保は改修工事が伴い運用面から難しい。
今回の事案を基に、メーカーとも協議をして対策が図れるか検討する。
■災害時には情報発信の方法、手段を多様化させるために、SNS、特にtwitterの利用が、情報伝達スピードや拡散力、正確性の確保といった面で効果的です。
今回の災害でも、県内54市町村のうち、私が確認しただけでも36の自治体が、公式アカウント等を通じて災害情報を発信していました。
また、私がSNSで防災情報を発信していても、香取市としてSNSで災害の情報を発信すべきではないのか、なぜやらないのか、といったご意見を多くいただきました。
Q.私は3月定例会での一般質問でも伺いましたが、情報発信、公開の手段の拡充として、防災専用のアカウントの開設など、SNSの利用は検討されないのでしょうか?
A.現在、広報かとりのフェイスブックアカウント等、商工観光課や農政課で目的に特化したアカウントを持っているが、防災専用アカウントはない。
今後SNSの活用について関係部署と協議をしていく。
■避難勧告発令後、香取市に関して不確実な情報が拡散している恐れがあるとの注意喚起がありました。
Q.市ではどのような不確実な情報を把握されていたのでしょうか?また、不確実な情報の拡散に対しての対応は?
A.不確実な情報として、「利根川が決壊した」、「佐原のヒーローが水没した」、「小見川カインズが水没した」、「横利根が氾濫してアピタが水没した」等の情報が市民から寄せられたほか、ツイッター等で確認した。
対応としては、香取市ホームページのトップ画面と、フェイスブックで注意喚起をした。
■一連の災害で香取市の産業に大きな被害が発生しました。特に農業への被害が大きく、国や千葉県、そして香取市のしっかりとした支援が必要だと考えます。
Q.香取市としては農業への被害に対して、どのように対応、支援をしていくのでしょうか?
A.香取市としては、被災農業者の皆様の1日も早い復旧・復興に向けて、国・県の支援策と同様、鋭意、支援措置を講じる所存。具体的には、対象経費に係る農家の皆さんの負担が軽くなるよう、国・県の支援措置へ上乗せし、実施して参りたい。
Q.観光産業にも影響が出ていますが、今後の対策は?
A.9月の観光入込客数が昨年度から6万8千人減の33万5千人となった。風評被害を払拭するため、インターネットやSNS等を活用し、安全性をPRするほか、目を引く観光情報の提供に努める。
■災害に便乗した犯罪や悪質商法による被害の発生も懸念されます。香取市でも防災行政無線等で注意喚起をしてきたと思います。
Q.災害に便乗した犯罪等の被害は発生したでしょうか?
A.香取警察署によると、「相談等はあったものの、被害の発生は認知していない」とのこと。引き続き広報紙や防災行政無線で注意喚起をしていく。
■台風19号の際、対象地域に避難勧告が発令されました。たくさんの方々が避難し、満員になって受け入れができなくなった避難所もありました。なんとか避難所へ行ったのに、満員で入れずにまた別の避難所へ行かなくてはならないというのは、とても危険な状況だと思いますので、スムーズに避難できるようにする必要があると考えます。
Q.満員になった要因はどう分析されているでしょうか?
A.避難勧告の対象人数が約48,000人であり、収容可能人員を上回ったことや、これら避難所以外への避難について、充分な対策がなされていなかったことが要因と考えている。
Q.避難所の定員は香取市全体でどれくらいでしょうか?
A.市内の避難所の収容人数の合計は、9,400人。 今回の利根川の洪水の場合では、5,125人。
Q.全人口分のキャパシティはないので、企業や団体、市民のみなさんに協力を求め、安全に避難できる場所を増やしていく必要があると思いますが、いかがでしょうか?
A.避難所拡充に関しては、今回も「かりんの湯」「千葉桜の里ゴルフクラブ」「小見川東急ゴルフクラブ」等の企業・団体から協力や避難者の受入れの申出をいただいた。実績も踏まえ、検討したい。
■今後発生するかもしれない災害へ備え、避難所での人権や個人の尊厳を確保するための最低限の基準として定められた、スフィア基準という国際的な基準等も参考にして、避難所の環境改善や機能強化が必要だと考えます。
Q.避難所でのプライバシー確保のための方策は?
A.プライバシーの確保等、避難所の環境整備について、今後、市民や避難所従事者の意見を聞き、課題・問題点の抽出を行い対策を検討する。
Q.避難所のトイレの数は十分でしょうか?
A.内閣府のガイドラインでは、トイレの個数は発災当初は50人に対し1基。現在の収容人数での算定では、現状の個数で対応できると考える。
■香取市地域防災計画では、避難所での要配慮者や女性への配慮、ペット対策等についても触れられています。
Q.現状では女性や子育て家庭に配慮した避難所運営が徹底されていないことから、国は指針を改定する方針です。香取市の避難所には女性に配慮した着替えスペースや洗濯物を干す場所、授乳室等は確保されていますか?
A.現在、女性に配慮したスペースは確保されていないが、設置箇所の検討を行っていきたい。
Q.避難時の要配慮者への対応は?また、福祉避難所は今回どれくらい利用されたのでしょうか?
A.避難者の状況に応じ、一般の方と居場所を区分している。一般の避難所での共同生活が困難な方へは、福祉避難所を開設し対応した。台風15号では18名、19号では4名が利用された。
Q.ペットと一緒に避難できないため、避難しながらもペットのことが気になりストレスを感じる方もいらっしゃるようです。香取市にペットが避難できる避難所はありますか?
A.現在、ペットの受入れができる避難所はないが、市内動物病院等と協議をし、検討を行っている。
2.香取市三十歳の成人式について
■私も2年前、30歳の時に三十歳の成人式に参加させていただきました。私も含めた参加者のみなさんにとっては大変充実した時間だったと思います。こういった機会は、若い世代が香取市に帰ってきたり、香取市に居場所を見つけたりするひとつのきっかけになりうると考えます。今後も対象の方々が望むのであれば継続していってほしいと思っているところです。
Q.これまでの開催状況はどうなっているでしょうか?
A.平成29年度と今年度の2回開催され、平成29年度は240名、今年度は221名が参加した。
Q.香取市としてはどのように関与しているのでしょうか?
A.「香取市」等の後援名義使用の承認や、実行委員会に対し50万円を限度とした補助金交付、対象者の抽出等の作業の補助を行なっている。
Q.今後も継続して行っていくのでしょうか?
A.実行委員会の組織は、当該世代の自主性に任せている。実行委員会が組織された場合、継続して支援を行っていく予定。
●かとう裕太の意見
■災害時の情報発信手段の多様化と避難所の環境改善を
災害時には正確な情報が得られるかどうかで生命、身体の安全の確保にも影響が出ることが考えられるため、行政としては普段以上に情報の発信、公開が重要になります。
正確な情報を迅速に、広範囲に伝えるために災害情報等の発信の方法、手段を多様化させていろいろなルートから情報を伝えるということが非常に重要になります。
そのための方法のひとつとして、twitter等のSNSの利用が有効だと考えます。
今回も台風19号の際に不確実な情報が拡散されてしまいましたが、これもSNSが拡散の原因のひとつになったと考えられます。
それに対して、香取市公式のtwitterアカウントなどで正確な情報を広めていただければ、混乱を小さく抑えられる可能性があると考えます。
SNS等はどこか別の空間の話としてとらえるのではなく、直接の会話などに近い、リアルな情報伝達の場としてとらえて活用していくことが重要になります。
また、ますます激甚化し、いつ襲ってくるかわからない災害から生命、身体の安全を確保するためには、避難に対する意識の改善が必要だと考えます。
今までの想定を超える災害が頻発する今日では、災害発生前に早め早めの避難をすることが重要になっています。
それに伴い、避難所の環境改善や機能強化が急務だと考えます。
避難所は窮屈でプライバシーも確保されていないから避難したくない、といったような印象を打破し、避難所も悪くないかな、あの避難所に行けば安心だな、と思ってもらえるような環境を整えなければ、いつまでも想定外の災害に対応できない状況を繰り返すことになってしまうと考えます。
そうならないために、私は引き続き行政に対し提言を続けて参ります。
香取市議会議員として活動を始めてから1年が経過しました。
まだまだ未熟ですが、今後さらにみなさんの声を行政に届けられるよう活動して参ります。