みなさんこんばんは。香取市議会議員の加藤裕太です。
かとう裕太新聞第14号が完成いたしました。
今回は令和3年3月香取市議会定例会の報告号となります。
かとう裕太新聞では一般質問の一部をご紹介していますが、一般質問の全文はブログの記事で公開していますので、ご覧ください。
いつも通り香取市内全域に新聞折込される予定ですので、お手にとっていただければ幸いです。
かとう裕太新聞第14号令和3年3月香取市議会定例会報告号(PDF)
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かとう裕太新聞第14号令和3年3月香取市議会定例会報告号
令和3年3月香取市議会定例会が2021年2月22日から3月19日までの日程で開催されました。今定例会では43件の議案、1件の諮問、2件の陳情、3件の発議案について審議されました。
3月議会では香取市の令和3年度歳入歳出予算が審議され、一般会計が326億2,000万円(前年度比1.6%増)、全体で628億5,985万2,000円(同1.5%増)の予算が成立しました。
かとう裕太は前定例会に引き続き、本会議場で3月3日に一般質問を行いました。また、総務企画常任委員会に副委員長として出席し、質疑をいたしました。
その他、予算審査特別委員会、生活経済建設常任委員会、福祉教育常任委員会の各委員会を傍聴し、議案の詳細や事業の全体像を把握することに努めました。
今回のかとう裕太新聞では3月議会の報告をいたします。
令和3年度香取市歳入歳出予算が成立
令和3年度香取市歳入歳出予算が成立し、一般会計予算は326億2,000万円、前年度より5億円、1.6%の増となりました。
歳入では、新型コロナウイルス感染症の影響で市民税は1億4,870万9,000円減。固定資産税は売上減少の中小事業者への軽減措置等により3億4,234万5,000円減となりました。
歳出では、佐原駅周辺地区活性化拠点整備事業等により総務費が7億5,181万8,000円増。被災住宅修繕緊急支援事業の終了等により民生費が7億1,742万6,000円減。橘ふれあい公園整備、粉名口団地2号棟大規模改修等により土木費が4億7,314万1,000円増となりました。引き続き財政の効率化を求めて参ります。
3月議会で決まったこと・これから変わること
一般会計補正予算が成立
歳入歳出から8,709万6,000円を減額し、総額を424億5,224万2,000円とする令和2年度香取市一般会計補正予算が成立しました。
コロナワクチン接種のコールセンター
ワクチン接種に関する相談ができるコールセンター(0570-018-567)が開設されました。
テレワーク等活用移住者奨励金
以前の議会での一般質問で提案した、テレワークに関連した移住支援策が始まります。現時点では単身者に5万円、家族での移住に10万円の奨励金交付を想定しているようです。令和3年度は計30人以上の移住を見込みます。
佐原駅周辺地区複合公共施設着工
2021年6月頃から建設工事が着工される予定です。完成は2022年9月の予定です。来年度冬に開館予定となっています。
延期されていた成人式は5月2日開催
緊急事態宣言発出により延期されていた、令和2年度成人式が2021年5月2日(日曜日)に午前・午後の2部制で開催される予定です。対象者には案内状が送付される予定です。
かとり生涯学習チャンネルが開設
市の文化・スポーツや地域の歴史等、生涯学習に関連した動画をYouTubeで配信する、かとり生涯学習チャンネルが開設されました。
小見川の乗合タクシーの運賃改定
市民事業仕分けの結果等を受け、小見川地区の乗合タクシーの運賃が改定されます。
市をPRするラッピングバスが運行
都市間交通の活性化を目的としたラッピングバスが運行されています。タイのアーティスト、アニメ・トーイさんの素敵な作品が、香取市内と東京を結ぶ高速バスを彩ります。
Topics
看護専門学校の閉校手続が1年延期
閉校が検討されている香取おみがわ医療センター附属看護専門学校については、議会でそのあり方を確りと検討するため、特別委員会を設置いたしました。検討事項が多岐にわたり、時間を要するため、2021年1月22日に香取おみがわ医療センター附属看護専門学校のあり方検討特別委員会から市長あてに、看護専門学校の閉校の手続き停止の期間を延長するよう申入書を提出いたしました。
この申入書提出を受けて香取市は、2月1日に学生募集の中止を1年延期することを決定しました。
閉校手続きの延期が決まりましたが、根本的なところは変わっておらず、今後どのようにしていくのがいいのか、ということについての結論は出ていないのが現状です。今後も看護専門学校のあり方について調査・検討を進め、建設的な議論を経て、特別委員会としての結論を出せるように、副委員長として確りと取り組んで参ります。
かとう裕太の一般質問・意見
1.新型コロナワクチンの接種について
香取市の新型コロナワクチン接種体制は
2月17日から医療従事者への先行接種が開始され、3月2日までに34,772回の接種が行われました。この後、医療従事者への優先的な接種を経て、高齢者への接種が4月12日以降に、当初は限定的に開始される見込みとなっており、現在接種体制を整備しているところだと思います。
3月1日時点での首相官邸の情報では、ワクチンの出荷について、4月5日の週から19日の週は、医療従事者等への接種のための出荷量を確保しつつ出荷するため、数量を限定して各都道府県に出荷されることになり、26日の週には全市町村に1箱ずつ出荷される予定とのことですが、ここで現在の香取市の状況を確認したいと考えます。
Q1.接種体制の構築について、これまでの進捗状況は?
A1.当初、ワクチンの特徴から、集団接種での実施の検討を重ねたが、ワクチンの情報に変更があり、個別接種が可能となったため、市民の利便性等を考慮し、香取郡市医師会等とも意思疎通を図り、急遽、市内医療機関での個別接種を主体とし、集団接種で補完する体制に変更し調整中。
Q2.現時点での1日あたりの接種回数の想定は?
A2.仮の想定数だが、1医療機関あたり規模に応じて20回~50回とし、1日あたり個別接種で700回程度、集団接種で160~240回程度を見込む。
Q3.高齢者への接種が開始できる時期の見通しは?
A3.医療従事者等への接種やワクチンの供給状況により、いつから開始されるのかは不確定な状況。現時点で厚労省から示されているスケジュールでは本格化するのは4月26日の週以降の予定。
スムーズに接種できる体制の整備を
厚生労働省と川崎市が1月27日に行った集団接種会場の運営の訓練では、受付から接種を終了して接種証を受け取るまで13分から26分、その後の状態観察が15分から30分かかるという結果でした。予診に想定よりも時間がかかるケースがあり、その場合は接種の流れが止まって滞留も生じるようになったと報告されています。担当した川崎市健康福祉局医務監の方によると、何らかの不安がある人に対しては、保健師さん等が話を聞く体制にし、別途、相談コーナーをつくるなどの工夫も必要だということです。
Q4.接種を円滑に進めるため検討していることは?
A4.予診票の事前送付や、予約時間を細かく設定することで、会場での時間短縮や混雑緩和を図る。また、健康上の不安がある方について、事前にかかりつけ医に相談するよう案内通知等で呼びかけることで、当日の時間短縮が図れるよう検討中。
Q5.接種業務の人員の確保が重要ですが、確保策は?
A5.集団接種は一斉に接種が開始されるため、特に看護師の確保が全国的に困難な状況。現在、香取郡市医師会、香取おみがわ医療センター、市の健康診断・接種事業の委託事業者等、様々な関係団体に呼びかけ、人員は確保できる見込み。
不安を解消するために正確な情報公開・広報を
新型コロナワクチンについては、いろいろな情報がいろいろなところから伝わることが多いため、不安に思っている方々もいらっしゃると思います。接種を円滑に進めていくためには、効果や副反応等、正確な情報を提供し、不安を解消していく必要があります。そのために、新型コロナワクチンや接種についての正確な情報を、いろいろなルートを活用して市民のみなさんまで届ける必要があると考えます。
Q6.情報公開・広報の方法や内容は?
Q7.市民のみなさんに伝えておきたいことは?
A6・A7.新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のため、できるだけ多くの方々のワクチン接種をお願いしたい。供給見込みなど未確定の部分もあり、接種の詳細が伝えられていない状況だが、国からの情報を受け、速やかに情報提供するので、不確かな情報に惑わされず、国・県・市が発信する広報、ホームペ-ジ等を注意深く確認いただき、冷静な判断により接種を選択されるようお願いしたい。
2.自転車を活用したまちづくりについて
安心・安全に自転車を利用できる環境整備を
日本では約6,870万台、約2人に1台保有されているという極めて身近な交通手段である自転車について、国や県は自転車活用推進計画を定めて活用しようとしています。その前提として道路の整備や安全確保が必要となり、また、活用のためのビジョンや環境づくりの基礎として自転車活用推進計画の策定が必要になってくると考えます。
Q8.自転車専用道路や専用通行帯等の整備予定は?
A8.今定例会で条例改正を提案し、自転車通行帯等について明記する予定。これにより自転車専用道路や通行帯等の整備が可能となる。しかし、相応の道幅が必要であり、地域の方の意見と協力を頂きながら、必要性を検討し進めていきたい。
Q9.市町村の自転車活用推進計画の策定は努力義務となっていますが、香取市としては策定する予定は?
A9.自転車通行空間を整備する路線の選定とその整備形態等について示した自転車ネットワーク計画を策定し、自転車活用推進計画の中に位置づけることが望ましいとされている。まずは自転車ネットワーク計画について検討する。
サイクルツーリズム等多方面での自転車活用を
サイクリングロードがあったり、B.B.BASEというサイクルトレインが佐原駅に停まったり、ナショナルサイクルルートに指定されたつくば霞ヶ浦りんりんロードに近かったりする状況を見ると、香取市でもサイクルツーリズム等、色々な面で自転車を活用できる可能性が高いと考えます。
Q10.これまでの香取市での自転車を活用した施策は?
A10.佐原駅前観光案内所や水の郷さわら等でのレンタサイクル事業、北総観光連盟のサイクリングガイドマップ発行、JR東日本のB.B.BASEの定期運行等があり、利用いただいている。
Q11.サイクルツーリズムの活用について、見解は?
A11.ルール作りや環境作りなど、多くの課題がある。それらを踏まえつつ、既存施策の充実及び可能な仕掛けに取り組むなど、自転車を活用した香取市らしい観光振興施策を検討していきたい。
3.奨学金制度について
香取市奨学資金貸付の活用状況
香取市には、将来社会に貢献する有為な人材を育成することを目的とし、経済的理由により、大学、専修学校に修学困難な学生に対して月額30,000円以内の奨学資金を貸し付ける香取市奨学資金貸付という制度があります。
Q12.制度を利用後、香取市に居住される方の数は?
A12.返済中の方13名の内、市内居住者は5名。
Q13.制度のいいところや改善点等、利用者の意見は?
A13.良い点は①他の奨学金と併用可能、②無利子、という意見。改善点は①金額の増額、②貸付ではなく給付にして欲しい、という意見がある。
Q14.奨学金貸付制度について、現在までの評価は?
A14.月額を2倍の3万円にし、周知のためのリーフレット配付を早めたが、利用者が増加していない。より利用しやすい制度になるよう検討する。
移住・定住を目的とした奨学金制度の活用
最近は地方移住や定住施策の一環として自治体内への定住や就職などの一定の条件付きでの給付型奨学金の活用や、奨学金の返還免除、返還支援などを行う自治体が増えてきました。
Q15.香取市としてそういった制度導入の検討状況は?
A15.以前検討をしたが、給付型の場合、1人に要する費用が高額となり、財政力を考慮すると困難と判断。市内に居住した年数に応じ返済免除・返済助成する手法も、居住実態把握や、費用対効果の問題があり、さらに研究する必要がある。
Q16.導入を検討する必要があると考えますが、見解は?
A16.県内の市町村の場合、国からの財源措置は30%に留まるため、県内では香取市を含めて活用している自治体はない。しかし、移住・定住施策は大変重要と認識しているので、奨学金制度関連の補助金や有利な財源等の情報収集を行うほか、移住・定住施策について調査・研究を行う。