みなさんこんばんは。香取市議会議員の、かとう裕太です。
かとう裕太新聞第25号令和5年6月香取市議会定例会報告号が完成しました。
かとう裕太新聞第25号では、6月定例会で審議されたことや、これから変わること、かとう裕太の一般質問などをまとめています。
かとう裕太新聞では一般質問の一部をご紹介していますが、一般質問の全文はブログの記事で公開していますので、ご覧ください。
かとう裕太新聞第25号は、いつも通り香取市内全域に新聞折込される予定ですので、お手にとっていただければ幸いです。
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かとう裕太新聞25号令和5年6月定例会議会報告
令和5年6月香取市議会定例会が5月30日から6月16日までの日程で開催されました。
6月議会では、14件の議案、2件の発議案について審議されました。
かとう裕太は前定例会に引き続き、本会議場で6月7日に一般質問を行いました。
また、総務企画常任委員会に副委員長として出席し、質疑を行いました。
その他、生活経済建設常任委員会を傍聴し、各議案の詳細や事業の全体像の把握に努めました。
今回のかとう裕太新聞では、6月定例会の報告をいたします。
物価高騰対策や各事業実施のための補正予算成立
物価高騰の影響を受けた生活者や市内事業者等の支援を含む、総額6億4,060万1千円を追加する補正予算が成立し、補正後の一般会計予算は362億6,186万6千円となりました。
内容は、交通事業者や農業者、畜産事業者、中小企業、商店会、民間保育施設等への支援や、住民税非課税世帯や子育て世帯、妊産婦への給付金支給などの物価高騰対策の他、
新たに一時預かり事業を開始する民間保育園への補助金や放課後児童クラブの待機児童解消を図るための改修などとなっています。
その他にも、がん検診ウェブ予約受付システム導入や、さつまいもの生産・流通体制の強化に必要な施設整備支援等が追加されました。
引き続き財政の効率化を求めて参ります。
総務政策常任委員会の所管事務調査が開始
かとう裕太が副委員長を務める、総務政策常任委員会での新たな取り組みとして、所管事務調査を開始しました。所管事務調査とは、委員会で所管する事務の中から、1つのテーマを決め、1年間かけて調査をし、結果をまとめ行政に対して提言を行っていくというものです。
所管事務調査については、香取市の友好都市であるつくばみらい市議会で行われており、
4月28日にはつくばみらい市議会を視察させていただきました。調査や議論が議会の活性化につながっているというお話を伺い、かとう裕太が視察報告書をまとめさせていただきました。
その後、香取市議会でも導入を決め、今年度のテーマは、「公共交通のあり方について」と決定し、現在調査を進めているところです。今後も適宜ご報告をさせていただきます。
6月議会で決まったこと・これから変わること
子育て応援給付金
中学生までの子ども1人あたり1万円の給付金が支給されます。
妊産婦応援給付金
8月末までに母子健康手帳を交付された妊婦や、5月1日から8月31日までに出産した産婦に1人あたり1万円の給付金が支給されます。
住民税非課税世帯等に給付金
1世帯あたり3万円給付金が支給されます。
キャッシュレス決済ポイント還元事業
キャッシュレス決済の普及促進のため、対象の決済方法で市内対象店舗を利用した方に
ポイント還元を行う事業が実施されます。
エネルギー価格高騰対策中小企業者支援金
令和4年と3年の水道光熱費の差が10万円以上の中小企業者(個人事業主含む)に、差額の10%が支給されます。申請締切は、9月29日です。
エネルギー価格高騰対策農業者支援金
令和4年の動力光熱費が60万円以上の農業者に、動力光熱費と、動力光熱費を価格上昇率1.2で割って出た数字との差額の10%が支給されます。申請締切は9月29日です。
物価高騰対策畜産業者支援金
乳用牛1頭(肉用牛は5頭、養豚10頭、養鶏440羽を乳用牛1頭に置換え)につき3,000円以内の支援金が給付されます。一申請当たりの上限額を設定する場合があるとのことです。申請締切は9月29日です。
Topics
第18回香取市民レガッタに出場
2023年7月2日に小見川の黒部川で開催された、第18回香取市民レガッタに香取市未来組として出場いたしました。
香取市未来組の漕手は、かとう裕太が代表を務める会派「香取の未来」の4人で、コックス(舵手)は会派「嚆矢会」の2人でした。
当日は、黒部みずぎわボートセッションという子どもから大人まで参加できるレガッタ体験イベントも行われ、模擬レース体験や競技ボートの展示、キッチンカー、ショップテントの出店もあり、とても賑わっていました。
香取市は、東京2020オリンピックのカヌースプリント男子カヤックフォアで銅メダルを獲得したスロバキアチームが事前キャンプを行ったほか、小見川高校が全国大会で優勝するなど、水上スポーツが盛んな地域ですので、さらに盛り上がるような取り組みを応援して参りたいと思います。
かとう裕太の一般質問・意見
1.香取市の資産の有効活用
広告・ネーミングライツ(命名権)の活用
香取市では合併特例債や過疎対策事業債、国や県からの交付金や補助金等、有利な財源を活用して、事業を行ってきました。ただ、これまで通り有利な財源をこれからもずっと活用できるわけではありませんし、税収も今後どうなっていくのか不透明なところもあります。
そういった状況を考慮すると、いろいろな手法、例えば広告やネーミングライツ(施設等の名称に企業名や商品名を付けられる権利)等を活用して財源を確保する必要があると考えます。
自治体によっては、給食献立表や給与明細、図書貸出表等への広告掲載や、スポーツ施設等も含めた公共施設やバス停、道路、歩道橋、公園等にネーミングライツを活用しています。
Q1.市の広告活用の考え方と活用状況は?
A1.自主財源の確保の観点から、広報かとりの紙面内(令和4年度159万9千円)や、市ホームページのバナー広告(同60万6千円)の他、循環バス車体広告(同98万4千円)を活用している。
Q2.最近の広告収入の推移は?
A2.広報紙、ホームページの広告料は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、一時、広告依頼事業者の事業縮小等により、広告収入が減少したが、現在は、新たな事業者からの申込等により、コロナ禍前の状況に戻りつつある。
循環バス車体広告については、概ね同水準で推移したが、令和3年度に新型車両を導入したことに伴い、令和4年度に広告枠を増枠したことで、前年度比で約12%増となった。
Q3.今後の広告の活用方針は?
A3.自主財源確保の観点から、新たな広告媒体についても、近隣自治体等、先進事例を研究し、活用に努める。それとは別に自治会回覧版、各パンフレットやガイドブックなどの冊子については、広告代理店等が広告主を募り、成果物を市へ納品してもらうものもあるので、これについても、新たな媒体への活用も検討したい。
Q4.ネーミングライツの検討状況と今後は?
A4.新たな財源確保の観点から有効なものであると認識しいるが、具体的な検討に至った事案はない。地域経済の活性化を図るための有効な手段で、庁内全体で検討すべきものであり、先進自治体、近隣自治体の導入状況や、運用状況等を研究し、導入・活用に向けて検討したい。
2.AIの活用
活用状況とChatGPT等の活用
AIを活用している自治体も多く、音声テキスト化や議事録作成、自動応答システム、道路管理等、様々な業務を効率化しています。
AIの中でも、ChatGPT等の対話型AIの活用については、正確性のチェックや個人情報、機密情報の保護等、課題もありますが、活用できれば業務効率化に繋がります。自治体でもChatGPTをすでに活用しているところもあります。
Q5.AI活用への考え方と活用状況は?
A5.昨年度策定した香取市自治体DX推進方針において、市民サービス向上及び業務効率化の面から、AI活用の取り組みを進めることとしている。前年度開始した特定検診受診勧奨へのAI活用は、今年1月時点の受診率が、前年同時期と比べ8.2ポイント増加しており、一定の効果が認められたため、今年度も継続して運用している。また、本年度は、市ホームページ及びSNSアプリへのAIチャットボットの搭載を進める。
Q6.ChatGPT等の活用への考え方は?
A6.対話型AI、特に、生成型AIは、議員指摘の通り、生成結果の正確性のチェックや、入力情報をAI側で学習することによる情報漏えいの危険性などが指摘されている。これらの課題を整理しながら対応策を検討し、十分な安全性を確保したうえで、有効に活用することが重要と考える。
Q7.ChatGPT等の利用のルール作りは?
A7.現時点では、運用面での課題も多いことから、業務で利用していない。このため、具体的なルール等も定めていない。今後、必要に応じ先進事例も参考にしながらルール作りを検討する。
3.香取市の観光政策
これまでの観光政策とこれからの観光政策
感染症対策のための行動制限の影響で、観光政策も思い通り進められなかったと思います。
5月8日に感染症法上の位置付けが、5類感染症になりました。その影響で国内旅行が回復してきており、海外からのインバウンドもかなり戻ってきています。市としても、回復してきた観光需要を取り込むため、施策を考えていると思います。
Q8.感染症の拡大後、観光政策の取組状況は?
A8.各地の行事・イベント等が軒並み中止となったが、アフターコロナを見据え、ホームページやSNSを通じて発信し、継続的に市の魅力をPRした。国のコロナ交付金等を活用し、施設等に感染症対策機器等を設置するほか、観光客の利便性を向上させる設備等の充実も図ってきた。
また、インバウンドの回復を見込み、任用した国際交流員や地域おこし協力隊を活用しつつ、外国人目線での観光関連表示等の改善及び観光情報の発信をはじめ、外国人向け案内ガイドの充実等、受け入れ環境の整備を進めてきた。
Q9.感染症の市内観光入込客数への影響は?
A9.平成30年度約690万人、令和元年度約696万人だったが、感染拡大後、令和2年度は約504万人、3年度は約548万人、4年度は約655万人と推移し、徐々に回復傾向にある。
Q10.今年のゴールデンウィークの状況は?
A10.ゴールデンウィーク期間中のみの観光入込客数は、把握できていないが、観光施設に確認したところ、昨年度と比べるとやや増、コロナ前と比べると約7割程度の人出とのことだった。
Q11.今後の観光政策は?
A11.コロナ禍前に市の観光に係る課題として捉えていた、滞在時間の短い通過型観光について、一定数の宿泊施設や飲食店等が開業したことに加え、コロナ禍を契機として需要が増加した自然・農業体験等を含む事業など、受け入れ態勢は進んでおり、今後、更なる体制整備を図りたい。インバウンドの受け入れ体制の強化にも取り組みたい。今回の補正予算で観光振興につながるキャッシュレス決済ポイント還元事業を提案している。関係機関と連携し、経済効果の大きい滞在型観光の推進に取り組む。
4.新型コロナウイルス感染症対策
5月8日以降の対策と市内医療機関の体制
3月議会でも伺いましたが、当時は国で方針の検討が行われている段階でしたので、改めてどのようになったのか、確認をしたいと思います。
Q12.現在の感染症対策と医療機関の体制は?
A12.行政が一律に対応を求めることはなくなり、個人や事業者の判断により取組むことが基本となった。医療提供体制に大きな変化はない。
かとう裕太の意見
付加価値の高い「香取市の観光」の確立を
今回は、広告やネーミングライツの活用、AIの活用、観光政策、新型コロナウイルス感染症対策について伺いました。
コロナ禍を経て、観光産業の高付加価値化が進んできたように思います。ただ観光地を訪れて宿泊して、といった従来の観光から、滞在先でその土地ならではのいろいろな経験、体験ができるようなところが人気を集め、ある程度の料金を払ってでもそこに行きたい、という観光地が増えてきたのではないかと思います。
観光庁もアフターコロナ時代における地域活性化と観光産業に関する検討会を開催し、「アフターコロナを見据えた観光地・観光産業の再生に向けて~稼げる地域・稼げる産業の実現~」というものをまとめました。
その中でも観光地の高付加価値化などが掲げられていますし、それにあわせた補助金なども応募が行われていましたので、今後ますますそういった高い付加価値を持った観光地が増えていく方向になっていくのではないかと考えます。
高付加価値化に取り組んでいる事業者さんが香取市内にもいくつもあります。そういった事業者さんの支援や、これから高付加価値化に取り組もうとする事業者さんの支援、また、そういった観光地を交通等の物理的な面や、「香取市の観光」としてのイメージ的な面でどのようにつないでいくのか、ということが今後重要になってくると考えます。いろいろな方々を交えて、検討していく必要があると考えます。